かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

姿が見えれば怖くない

もっと早く辞めればよかった。
これほんと、最近の実感です。つくづくそう思います。
月々の生活費と資産の総額を金額できっちり把握する。
投資の第一歩と申し上げましたが、この二つがわかることで、ほんと安心できるんです。
少なすぎて逆に不安になる、とおっしゃる人もいるかもしれませんが、なんていうのかな、自分の生活の姿がくっきりわかった、じゃあここが出発点だ、ということがわかる安心感というか。
私、ずーっと金銭出納帳、いわゆるおこづかい帳ですね、それをずっとつけていて、配偶者を得てからは月々の生活費を算定して、配偶者と分担することを始めたので、その時々の家計を把握するようにはなっていました。
投資は昔買った株が塩漬け、投資信託も本を読んで一つまとまったお金で買ったきり放置していたので、資産の全体像の把握が全くできていませんでした。
辞めようと思った時に、重い腰を上げてようやく把握して、自己都合で辞めた場合の退職金と、定年までの手取の給与総額、定年時の退職金をざっと計算して見比べて、定年まで我慢して〇〇円余計に貰う価値があるのかどうか考えてみたら答えが出せたのです。
辞めてすぐには、家賃が家計の4割を占めていることもあり、不安は残りました。計算すると20年以上は大丈夫という見積もりは出来ていたのですが、当面年金受給できるまでのつなぎになるかなーなるよね、と自分にいい聞かせていましたね。心配し始めるときりがありません。
その後状況が変わって、引っ越して家計費の構成も変わり、現在に至るわけですが、
みなさんが、投資を始める、やっている状況で、最初に、
月々の世帯の生活費、家計を数字で把握し、
資産の額を数字で把握する。
これで家庭の経済状態をはっきり知る、という作業をやったこと、家計の正体を知ることがとても精神の安定に役立ちますよね、ということを改めて言いたかったのです。
私はそれでやめる決心できたわけですし、辞めてすぐはやっぱり「辞めない方がよかったかな、いやいやもう無理だったでしょ、それしか選択肢なかったでしょ、」という逡巡があったわけですが、こうして呪縛が解けてみると「もっと早く辞めればよかった」と、スーパーでのんびり朝の買い物をした後、静かな居間でゆったりコーヒーを淹れて味わいながらしみじみ思っています。
ホラー映画だって、何かわからないものが来て、血だらけの死体がー、みたいに正体が見えないから怖いのですよね。貞子だって顔が見えないから怖いのであって、目とか鼻とか見えたらこわさ激減ですよ。
私は勤めを辞める辞めないがきっかけとなって、投資に本腰を入れることになったわけですが、投資をしようがしまいが、資産と家計の把握が、心の安定や人生の方向決定にあずかっているということがよくわかりました。