かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

株価本当に下がった?一括買い出動ははお薦めしません

「年初来2割以上下げた、買い出動」なんて人がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
インデックス投資家界隈では、「バイアンドホールド、急落しても売るんじゃない、市場に居続けるんだ」と言って返す刀で「急落したら買い始動だ、今こそ余裕資金を投入するぞ」なんて雰囲気の人もいらっしゃるでしょうけど。
これから先、未来の株価なんてわかりません。
ということの具体的意味をちょっと考えてみてください。
「急落した、買いだ」という姿勢には、無意識のうちに
“株価が底になって、そのうち底を打って反転してくる、だったら今のうちに買っておけば、含み益大きいよね”
という図が描かれているものと思ってください。いや、思っていますよ。

これから先、未来の株価がわからない、というのはどうゆうことかというと。
・下がるかと思ったらいきなり上がって買い時を逃す。
・底だと思って買ったら、もっとどんどん下がって全然底じゃなかった。
・底だと思って買ったら、底をずっとはいずり回って上昇の気配すらない。
・下がるかと思ったら微妙に上がって、微妙に下がった。
これはあくまで一例で、まあ、本当に予想がつかないのです。急落だと思っていたら、まだ断崖の上の方でそのあと奈落の底に落ちることだってあるし。さらに奈落の底に落ちてそこからずーっとずーっとピクリとも上がらなかったりすることだってあり得ます。
最悪の可能性というのは瞬間ではわかりませんから。

だから一括で買いを入れないことを私は推奨いたします。
買付手数料がかからない株やETF、投信はネット証券なら相当数カバーされています。だったら一株、一単位をすこしずつ買うのでもよいのではないでしょうか。
日本のバブル後みたいに、急落したら三十年値が戻らなかった、なんてことだって再び起こらないとはいえないでしょう。未来がわからない、というのはそうした事象も含みます。

コロナショックのちょっと前に、米国ETFを買ってみたいなあと思っていたことがありまして、買い出動の心づもりをしていたことがあります。外貨建てに分散だーなんて思っていたのですね。米国ETFなんて今なら絶対買わないのですが。
前日安値で夜のうちに指値注文を当日限りで出しておく。
翌日、前日安値よりさらに当日安値が下がっていたら夜のうちにさらに指値
という具合に1株ずつ買いを入れていました。
これをドルコストナンピン法という。とは誰も言っていませんで、今わたしが名付けました。
余りに単調でそのうち注文を出すことすら忘れて放置してしまったのですが。
証券会社口座のページを開く度に、どーんとマイナスの評価損益が目に飛び込んでくるのが嫌だったというのも少しは影響していたとは思います。

インデックス投資は長丁場。だったら余裕資金も鼻息荒く実弾繰り出し、ではなくぽつぽつじっくり買い進めるのも立派な“長期、分散”の一部だと思います。
リスクテイクと期待値理論からすると反論されるのは承知の上です。