かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

円安はチャンスだ、って本当かなあ。

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輸入物価が上昇するのに、賃上げが追い付かない、そして賃上げが追い付かないことで2016年に物価だけでなく賃金にもスライドすることになった年金も減額になる。消費者の実質購買力は減少しています。悪い円安ですね。
輸入原材料の高騰に商品価格の売上転嫁が完全にされていないため企業の利益も一部で圧迫されている。
山崎さんの視点でへえーと思ったのは、米中の対立に米国が備えるため、同盟国である日本の国内産業の復権を願うアメリカが円安を容認し、世界の工場の復活はムリでも、サプライチェーンの中国一極集中化を緩和したいと考えている、といううがった見方です。
どうなんだろ。
かつては円安だとアメリカへの輸出攻勢になったからプラザ合意円高誘導したけど、いまや産業の海外進出で輸出から投資による金融収入へ移っている時代ですから、円安を容認してもアメリカは痛くないですけど。
日銀が金利を低め誘導し続ける限り円安は解消しない。山崎さんは金利がすごく低いし、相対的に日本の賃金低下でコスト上有利だから、なぜ日本は国内に投資しないのか、と言っていますけれどね。
先日の記事で上げた、どの経路の影響がもっとも濃くでるか、ということだと思います。
上場企業の内部留保が2020年度末で前年2.0%増加の484兆3648億円。9年連続過去最高を更新。
企業の内部留保、9年連続で過去最高更新…前年度比2%増の484兆円 : 読売新聞オンライン
これじゃあね。国内に投資する気はなさそうだし、賃金の上昇する気配もない。
確かに安いわりに質が良いだろうインバウンドはコロナの収束と共に増加するでしょう。

今後の推移を見守りたいですが、円安・円高どちらかに賭けて行動するのではなく、どちらにころんでも少しでも心が動揺しないで済むように備えるのが肝要です。山崎さんのおっしゃる経路が実現するとしてもしかるべき時間がかかりますしね。
投資は、長期、積立、分散。円安にもインフレにも対応できるようにしたい。外国通貨建て資産への分散が大事です。今からでも遅くはありません。外国株式低コストインデックス投資信託へ投資しましょう。
円安だからとためらっているそこのあなた。これから円高に反転するかもしれませんし、もっと円安になるかもしれない。未来から見て、今が円安だったといえるのか円高だったと言えるのか、方向も水準も位置関係もわかりません。そういうときこそ、期間も分散して毎月〇円ずつ、みたいに、機械的に積み上げてまいりましょう。