かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

アナーキストの気持ちがわかるようになった

アナーキストとは無政府主義者のことです。無政府状態の程度や理由、政府無しでやっていく方法論は様々分かれますが、ざっと見ると、政府は無駄な金を食うだけでなく、政府に都合の良い法律を適用したり自分たちに都合の悪いことをいうやつを逮捕したり、有害無益だからいらない、自分たちが自分たちを治めるほうがよっぽどいいという考え方ですね。
そりゃいくらなんでも極端な考えだろ、と従来は思っていましたが、そうともいえないようなことばっかり起こる。
逮捕状まで発行寸前だったのに時の総理大臣のお友達関係だということで警察庁長官が逮捕状発行をストップしたり。民事では犯罪内容が認定されて損害賠償請求が認められましたね。勿論刑事罰を受ける程度の証拠が揃っていたかどうかわかりませんが、逮捕状を発行して逮捕されると検察に送致される。検察は24時間以内に起訴するか不起訴にするか決定しないといけない。起訴したら9割以上有罪になってきた実績がありますから、証拠足りないよということで、逮捕されても不起訴になった可能性はあります。
ただ、世間が騒いでいるから検察はなぜ不起訴にしたのか説明しないといけなくなります。
そうすると矛先は検察にいっていたでしょうね。検察審査会で何回も起訴相当が決議されても不起訴を貫いてきた事例が複数あるから、検察にとってはなんてことないかもしれないですけど。
アメリカは銃社会だ、問題だ、って日本ではよく言われています。確かに、小学校で銃が乱射されて多数の死傷者がでた、なんてニュースを聞くと、「なんで銃を原則民間から取り上げることが出来ないの?」と疑問に思ってきました。
でもこれアメリカの人々からすると、銃を民間がもっていることの副作用、欠点という視点でとらえられている。なぜなら、建国の過程で、政府、特に連邦政府というものにすごく不信感がある。勝手な法律を作って私的利益を肥やしたり、軍隊に金をかけたあげく、民衆じゃなくて国の利益のために徴兵制まで敷いて若者たちを死地においやったりする。民主主義の防波堤と称して、朝鮮戦争ベトナム戦争へ、金と人員(=主として貧乏な人たち。政治家の子弟は州兵に徴収されるようにして戦場に送られないように画策していた。)を投入して、ソ連との代理戦争を繰り広げたり、イラクにいいがかりをつけて湾岸戦争を起こしたり、実はアメリカ合衆国こそが世界一のテロリストだ、とする考え方もあって、それに抗って2001.9.11が起きたのだという説もあるくらい。
だから軍隊というのは、時々の政府の命令で人民に砲火を向けることもあるんだ、だから民間もあまねく普段から武装していないとあぶない、という考え方が底流にあるんですね。
だからアメリカの銃社会は、デメリットが強調されるような事件が時々起きても、規制しろって声はなかなか届かない。今私が述べたようなうがった理由じゃなくて、単に軍産複合体の自己増殖本能で政府に取り入っている利権構造だけだった、という可能性もありますけれどね。
権力を握った人間が、歴史に名前を残したいとか、名誉にかけて○○とか言い出したら極めて危険。自分たちや自分たちの子供が戦場にいくことは絶対ないと安心できる立場を確保してから、国民を徴兵して死んで来い、と命令するようなやつらですからね。領土拡張したがるのは権力者だけ。
権力者にすり寄って来て自分の利益になるように法律を作らせたり、グレイゾーンにお墨付きを出させたりする政商という連中も後を絶たないです。それで票やお金を貰って、当事者同士はウインウインのうっしっし。
そんなわけで、日常、警察が治安の維持に努力をしてくれているまっとうな組織であるとは思うものの、いざ時の政府とそのお友達の利害にぶつかるような局面では、警察も自衛隊暴力装置ですから、いきなり牙をむいて襲い掛かってくる可能性がある、と考えると民間武装とか国民皆兵みたいな考え方も一理あるな、なんて思ってしまう今日この頃ですよ。豊臣秀吉の刀狩りじゃありませんが、安心して武器をあずけておけるような政府になるように、権力監視と抑止が働くような社会にしていきたいものです。