実際経験しているわけでも、歴史を専門で学んだわけでもありませんが、最近のロシアと1945年までの日本はやけに似ているなーと思う今日のこの頃です。
予備役30万人の部分的動員令を出しましたが、18歳～40歳程度の男子全員を対象に動員しちゃったり訂正したりと混乱していますが、最大で成年男子の10％程度まで動員可能だとか。これって太平洋戦争末期の日本軍の招集と同じ率だそうですね。
ドネツク州リマンをウクライナに奪還され、撤退したのに、配置変更と言う。これって日本軍が敗退したのに転進と言ったのとまったく同じですよね。
それにしてもロシアの急進派将軍たちは、「成年男子全員動員しろ」「小型核兵器つかえ」とか平気で言いますね。自分が後方にいて前線で人を殺したり自分が殺されたり不具になったりする可能性が全くないから、平気で勇ましい＝おぞましい発言をしているという理由もありますが、基本的に他の人の痛みに共感することのないサイコパスなのでしょうね。日本にもいるよね。「核武装しろ」「先制攻撃は自衛だ」「憲法改正して軍を持て」とか平気で主張するやつ。サイコパスだから自分が大けがして痛い目に合うことがどんなことか実際に経験するまでわからない。
中国の故事成語にあります。「一将功なりて万骨枯る」と。
将軍は戦功を誇っているけど、その結果を得るために何万もの兵卒が死んでしまったと。
会社も似たような場面があったなあ。
客から苦情が入って、現場で対応や善後策、謝罪にあたっている社員や私のような末端管理職に、「これはどうなってる」「あれはやったのか」「報告は作ったか」とか、絶対自分が前線に出ていかないで済むから好きなことを言ってくれちゃって。
人にあれこれ言うくせに自分では実行しない、行動しない人は一切信用ならんな。
愚痴になりました。
ロシアの人たちだって、マスコミや政府広報を信用しない、口コミで情報を得ている伝統はあるのに、主張しないでじっと押し黙っていた。それは口コミ情報が信じたくないような情報だから政府広報の「ウクライナのネオナチをやっつけて人民を開放する」という都合のよい情報を信じたくて、それにすがっていたのかもしれない。
日本だって同じだ。アメリカは物量エネルギー産業日本の十倍以上だから戦争には負ける、って本当のことを言っただけで、すごくいじめられたり逮捕されたりした。見たくないものから目を背けているうちに本当のことが見えなくなってきて、事態が悪化して誰の目にもあきらかになって取り返しがつかなくなるまで何も言えない状態が作り出されていた。
だからロシアのことは人ごとにしちゃだめですね。
ダメだと思うことはぶつぶつ呟き続けないと。
アメリカやフランスみたいに、「意見のない人はいないのと同じ、自己主張が何より大事」とする教育や文化がない日本は特にあぶない。嫌だと思っていても、周りの空気を壊すのが怖くて黙ってしまう。
そんなことをつらつら思いました。
