かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ハマチをおろして思ったこと

12月1日木曜日の夜に、伊豆に住む友人からメッセージが飛んできました。
「ハマチ1本食べませんか」
この人、元々埼玉に自宅があるのですが伊豆に別荘もある。東京から大阪の大学の教授に変わったことをきっかけに、伊豆に住むようになったのです。時々はオンラインで授業をし、大学へは週に数回、新幹線で往復しているらしい。
元々は合唱で知り合った人なのですが、近くに手ごろな合唱団はないとのこと。そして船舶免許を持っているので磯釣りが趣味に。のめり込む質なので、たちまち腕を上げ、今回も娘さんと二人住まい故、食べきれないとみて声を掛けてくれた。

金曜に発送して土曜日夜到着。おまけに太刀魚もついていた。
こんな大きな魚を捌くのははじめて。
Youtubeの動画二本で予習して、途中でも参照しながらさばいてみました。
19時から格闘して三時間。
なかなか動画みたいにはいきません。動画は百戦錬磨のプロだから当たり前だけど。
うろこは綺麗に落とした状態、えらと内臓は取り除いて中がきれいに洗ってある状態で届いた。とても助かります。
カマを両側から切り落としてみたものの、兜に背骨が長くついた状態になってしまい、兜をまな板に立てて割ることができない。そもそも兜の正中線に出刃を当てて手で包丁の峰を叩きながら割っていくのですが、この当てる場所を見つけるのがとても難しいと思いました。だから↓写真ではできていません。そのまま粗煮に突入。

腹びれの横から切り裂いて三枚におろしていった、はずなのに、なぜか腹骨が両方のフィレに残ってしまった。
三枚におろしたうちの一つは、中骨の所を切って背と腹に分けてから皮を引いたのでまあまあうまく銀皮が残ったのですが、反対側を背と腹に割るのを忘れて皮を引いたので、途中で皮が身にくっついたままになってしまった。こうなっては綺麗に剝がれるわけもないですね。
おまけに中骨になんだか沢山肉がくっついている。
見本のyoutubeではほとんど「膜か」と思う位、骨ぎりぎりに切れているのに。
力を入れないで骨に沿わせるように、と解説してくれているのに、実行できていない。
ことほどさように、見るのとするのでは大違いですね。
歌の世界で、プロの歌唱と、自分が同じ曲を歌ってみた時に落差の激しさに落胆することはしょっちゅうなので、“見るのとやるのは大違い“ということは分かってはいます。
でも実際にそれを思い知らされるのは、なかなかキツイ。でもそこをしょっちゅう通らないとダメだと思う。リタイア―として平坦になんとなく生きていくことも可能ですが、それは充実しているとは思えません。仕事の過重なストレスからは逃げたけど、こういう「現実を思い知らされる」適度なストレスは大事だなと思います。
貴重な体験の機会と、まだ食べてないけどきっと絶対おいしいだろうものをくださった友人には感謝です。