この前、交差点の脇で自転車に乗った人二人が言い争っていたんですよ。一時停止しなかったんだか、黄色から赤になったところで進入したんだか。そばには、困惑気味の警察官が一人。事故でもないのに呼び出されてお気の毒。
文句付けている人が近寄って強く言ったら、言われた人は、「マスクつけてもいないのに、そんなに近寄らないでください、三密ですから」と言い返していました。
私が自粛警察を嫌いな理由は、自分の中に鬱屈が溜まっていて、正義感を堂々と振りかざせる機会を虎視眈々と狙っていて、ちょっとでも機会を見つけると、それっとばかりに吐き出しているだけだろうと読んでいるからです。
ゴミ捨てとか、みんなの迷惑になる行為に、勇気を振り絞って注意しているのならいいけどさ。
そして私が自粛警察を大っ嫌いな理由は、実は自分の中にもそんな暗黒マグマが蠢いていて吹き出す機会を伺っていたらいやだな、という気持ちがあって、それを目の前で「あんたにもそんな気持ちがあるんじゃないの」と見せつけられているような気がするからかもしれません。まあ、これは考えすぎかもしれませんけど。
そこまでいかなくても、自分が「これいいよ」とか「こう思うよ」ってブログに書いていると、自分が正しいとあからさまに主張しているような、他の人に説教しているような、気恥ずかしさをかすかに覚えます。その辺に程度の差はあれ繋がっているかもしれないと思うと、恥ずかしい自分の姿を大きな鏡に写されて「うわーやめてよー」と叫びたくなるのかなと思いました。
