かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

母が亡くなったとき

自分の終活も見据えて、2019年1月に母親が亡くなった時からのことをお話したいと思います。
まず医師が来て死亡診断をします。入院の場合は確定時刻が記入されます。次に霊安室に移動しますが、できるだけ早く、できれば翌日中に退去するよう求められます。葬儀屋さんを至急手配してくださいと言われました。地元の葬儀屋に依頼するか、病院の紹介を利用するかということになります。遺族は私と姉と父ですが、高齢の父はすべてお前たちに任せるよというので、姉と私で協議し、病院に紹介を依頼しました。
数年前、家族会議を開いて、葬儀は家族のみで華美な式は不要、戒名も不要ということで家族の価値観は一致していました。姉と打ち合わせて、お花や棺桶も一番安くてよく燃える物、葬儀は斎場に檀家寺のお坊さんをよんでお経をあげてもらうのみでいこう、と決めました。
葬儀社は夜21時過ぎなのにすぐ来てくれて、霊安室の移動時に打ち合わせを行い、すぐ手配をしてくれました。役所への死亡届と火葬許可申請書も出してくれるとのこと。ちゃんと死亡届の写しを取って*1から提出することまで何もいわずにやってくれました。
翌朝、葬儀屋さんは斎場へ連絡してくれて、翌々日の火葬の予約がとれ、午後から斎場横の安置所の予約もとれたので、病院から直接斎場へ霊柩車で運んでくれることになりました。
斎場が混んでいると火葬まで何日も待たされたり、斎場にある安置所もいっぱいで別の場所へ一旦安置しなければならないとなると、移動距離にもよりますが、追加のお金がかかります。母の場合は移動も一回で済み、とてもラッキーでした。
翌朝、お寺は近所なので出向いて相談。念のため戒名はいくらぐらいかと聞いてみましたが、まずはお気持ちで、と言われます。そこで「他のみなさんはいくらぐらい払っているんですか」と単刀直入に聞きました。私の祖父母の代からのお墓もあるし継続的な付き合いがあるからふっかけるようなことは言わないだろうと計算済です。まったく金額が想定できないことは相手に直接聞くに限ります。「〇〇万円から〇〇万円くらい、多いと〇〇万円」とおっしゃっていただけました。結局信女で、戒名料なし、出張の読経と埋葬のお礼という形でお寺さんへの出費は決定。初七日はいっしょにすませることに。
住職は予定があるので副住職がお経をあげに来てくれるとのこと。
翌々日、斎場にて私の家族と姉と姉の夫の6人でお別れをしました。副住職はお経をあげて次の用事がありますのでとおっしゃって退去。6人は焼き場について行って焼きあがるのを休憩室で待ちます。
お棺にあまり変なものを入れてはいけないことになっているのですが、焼き場の係の人は万事心得ています。融通が利きますのでご心配なく。斎場関係のお礼などは全部葬儀社の人が取り仕切り支払いをやってくださり、後でまとめて請求が来ます。こちらがまったく装飾を省いてやりたいというとちゃんとその方向性でやってくれました。支出が発生しそうなときは随時話をあげてくれ相談にも乗ってくれたのでとても良心的で感心しました。ありがたかったです。
焼きあがると、骨壺に骨を「渡し箸」で順に受渡ながら入れていきます。食卓で「渡し箸」がマナー違反とされているので、ここぞとばかりに渡しまくりました。
後はいささか重い骨壺を抱えて霊柩車で帰宅します。実家に簡単なお焼香の机と骨壺をならべて一日が終わりました。
霊安室にいる時に、葬儀社の人がきて、お棺のグレードはどうするか、お花はどうするか、カタログを見せてくれてさっさと決めなければいけないのですが、即断即決なので後で後悔しないように事前に考えておくとよいです。実家と私と姉の場合、「葬儀に金を使ってもしょうがない」で一致しているので私が決めるのは簡単でした。また母の場合、もう数年前に今年で年賀状の付き合いも終わりにしますと最後の年賀状を出していましたし、他人を呼ばないので楽でした。もちろんお精進とか精進落としとか宴会とかお通夜とかすべて省略です。
お骨になって帰ってくるまでは、そんなわけで、意外とさあっと終わってしまいます。
大変なのはその後です。

*1:後で使う場面があったと思います。