かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

建物は図面の通りではない-ネット工事は要注意

2020年4月末に引っ越したタイミングで、ネット契約を地元のケーブルテレビからNURO光に変更しました。
引っ越す前の賃貸マンションでは、同軸ケーブルを使用した有線ネットワークを契約していました。無線と違って安定しているし、当初はまあまあスピードも出ていました。しかし契約者数が増え、スピードによる月額料金の差別化が図られてきたら、一番安いプランの我が家ではWiFiのスピードが遅くなってきたうえに、時々動かなくなって、品質が落ちて来たと感じることが増えました。おまけに、一年契約縛りが導入され、更新月以外で解約すると違約金がとられることになってしまった。
引っ越すときにケーブルネットから「契約を継続するなら、付けはずしの工事費もいただきませんよ」と言われましたが、違約金を払って契約解除しました。

引越し先では、NURO光マンションミニにすることを決め、ネットで工事を予約しました。2020年5月当時は、すごい人気で予約をとるのが大変でした。

ケーブルネット3,080円+NTTアナログ固定電話2,000円位 をまとめて
NURO光ひかり電話オプション4,304円(通話料別)

にすれば固定費が削減できるという目論見です。工事費が1,466円×30回かかるけれど、全額キャッシュバックされます。
そのうえ、専用線を引くので、混んできて遅くなることはない、という宣伝文句も気に入りました。NURO光以外では、NTTのフレッツ光ケーブルを流用したりするので、工事は簡単になるけど、共用線になるので同時に多数の人が使っているとスピードが落ちるらしい。

しかし専用線をひく工事に2回立ち会わないといけないのです。
1回目は、室内の電話線口から、マンションのMDF*1まで光ファイバーケーブルを通します。
2回目は、MDFから屋外の通信線に接続する工事。
勤め人ですと2回休暇をとって立ち会わないといけないから面倒でしょうけれど、リタイア―者にはどうってことありません。

1回目の工事の日がきて、業者が工事を始めました。こっちはのんきにお茶を飲んで生ぬるく見守っていましたが、いっかな工事が終わる気配がない。3階の我が家と、2階踊り場のMDFの間をお二人の業者が行ったり来たりしている。
あげく「通信線が詰まっていて光ケーブルを通すことができません。工事不能なのでこちらにサインしてください。」と言われてしまいました。
えーっと思って図面を出してみてもらいます。リビングにもう一か所使っていない電話線の口があるのでそこからも試してもらうが、やはりだめ。MDFから引っ張ろうと待ち構えても、3階のリビングから押し込んでいるケーブルが出てこない。
地震で電話線の管がつぶれて、既設の電話線は断線しなくて使えていても、管がつぶれていると隙間がないから光ケーブルが通らないということはあるそう。
「じゃあ、電話線じゃなくて、南ベランダ側、エアコン口の下に以前使っていたNTTの穴があるから、こちらからベランダ伝いに通信線を出すことはできませんか」と聞いてみたら、写真を撮ってから持ち帰って工事可能かどうか決めて再度連絡になるという。しかも今日来てくれた業者は、高所作業の免許を持っていないので、まず無理でしょうと。
ここで我が家が3階だということが仇になりました。2階までなら、高所作業にならないので、ほいほい工事できる。しかし3階は安全基準が別で梯子を建てて上ってということになると全く別。NUROは工事業者をランダムに割り当てているので、高所作業ができる業者にあたるかどうか申し込み時点では不明ですし、指名もできません。
しかたがないので、サインしました。工事は打ち切りです。

さて、しょうがないので次の手を打つことに。
不動産管理会社に相談したところ、電気工事業者をよこして電話線の具合を見てくれることになりました。
一週間後、業者さんがやってきた。
図面を出して、前回工事の状況を話して色々試してもらいました。

やはりつっかえている。

「ほかに電話線が通っている所はありませんか」と言われて、北側の部屋にもうひとつあることを思い出したので、そちらも見てもらいました。

そうしたら。

リビングの電話線口から、北側の電話線口に管が通じていて、そこに一旦出てから、MDFへ繋がっていた。

びっくりしました。

水回りやら電気やらガスの配線図があるのですが、そこに書いてあることと違う。
そういうことはよくあるそうです。現場で工事中に不都合が起こると、現場で勝手に判断してやっつけてしまうとのこと。

本当にびっくりしました。
どおりでケーブルがとおらないわけだ。

リビングの電話口からケーブルを通すと、確かに北側の電話線口にぶつかって出てくる。そこからコネクタ経由で90度方向に曲がってMDFへ降りていく仕様になっているから、いくら押しても自然にはMDFに出ていかないわけだ。
電話線の管がつぶれていなくてよかった。

NUROの工事を再度予約して、今度は北側の電話口経由で無事工事が完了しました。
2回目の工事はMDFから屋外配線だけ。問題もなく無事完了。
ようやっと開通しました。

みなさまも、WiFiなど室内工事をお願いする時、必ずしも図面通りでないということを認識して、推理力を鍛えておくことをお薦めします。ほんと、時間かかりましたから。

*1:Main Distributing Frame」の略で、主配線盤(しゅはいせんばん)のこと。マンションでは各戸の通信ケーブルがここに一旦集まって、建物の外の通信線に接続されています。