かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

正規非正規カーストと竹中平蔵さん

竹中平蔵さん、正規と非正規のカーストを作った悪の元凶みたいに言われていますが、
https://news.yahoo.co.jp/articles/f248e637b03aaae3f693a9240c3a392a69d43883
言っていることは極めてまともです。
でもね財界の要望に応じて派遣の範囲を広げた結果、同じような仕事をしているのに正社員と派遣又はパートアルバイトとの落差の激しさは増したと思います。

本来人材派遣会社は、一時的な人員不足に対応したり機動的に労働力を提供することで超過収益を得たり、派遣会社に常雇用した派遣登録者をいかに効率的に配置提供して派遣先や派遣社員から感謝されるべき存在であるはずなのに、派遣先への顔見せと称して派遣先に人を選ばせたり、臨時的に労働を埋め合わせるのだから派遣の単価が高くなるべきはずなのに、派遣先の会社が自前でパートやアルバイトを雇うよりも派遣社員の方が安くつくから派遣に切り替えるとか、これじゃ昭和の戦前に人買い、口入屋と呼ばれた悪しき形態がゾンビのごとく復活したといわれてもしょうがない。

派遣はあくまで臨時的、原則直接常雇用にスムースに移行するためには、専門業務別に各社が共通標準的な事務作業手順を持っていないと難しいですね。或いは徹底的なマニュアル化。

派遣の範囲を拡大する時に、解雇できる基準をしっかり決めて会社が解雇を容易にできるようにしておかないといけなかったのです。必要ない人をさっと辞めさせられないのなら、新規雇用はものすごく慎重になってしまうでしょう。裁判に持ち込んだって結論の予測はできない。基準がはっきりしないのだから。だったら3か月分とか半年分とかポンっと払ってお別れ、などにすべきと思います。そして必要ならば、さっと正社員を雇うと。

政策を実現できるところから手を付けて、セットで実現しないといけなかったことを部分的にしかできなかったせいで、派遣会社がまるで政商のごとくに制度のすきまで利益を吸い上げる構図になった。これじゃ論功行賞でパソナの会長になったと非難されてもしょうがない。

やっぱり人材派遣会社は好きになれないですね。派遣先から終了されたとき、人材派遣会社が派遣社員を雇用し続けて次の派遣先を責任もって世話するのなら褒めますが。
完全リタイアした私が言うのもなんですが、辞めさせ易く雇い易い、辞めやすく雇われやすい組織、入口は簡単な業務で給料も安いけど、そこで意欲的に取り組んで認められて昇給昇格が年齢性別に関係なく、バイトや派遣正社員という契約をとっぱらってシームレスに動ける、なんて風になってくれないかなあと思います。