かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

モノ言う株主

シルチェスター・インターナショナル・インベスターズという英国籍のファンドが京都銀行に特別配当を要求しているとのこと。滋賀銀行にも要求しているらしいです。
https://toyokeizai.net/articles/-/586653
滋賀銀行には2019年にも注文つけていました。
https://diamond.jp/articles/-/220690
結果がどうなったのかは見つかりませんでした。
https://media.monex.co.jp/articles/-/16513
配当政策や自社株買いなどを提案、株式価値を引き上げるような政策を取るように要求する穏健派アクティビストという評判。地銀はPBRが低いのでバリュー株として大口保有しているようです。
地銀は株主優待目線で見ると長期保有でないと対象にならないため私の選択範囲外です。本業も今一で金融庁主導で合併してなんとか、なんてイメージしかわかない。
上記記事は会員登録とか有料とかなので触りしか見ていませんが、どうやら地銀というのは地場産業の株を長期保有していて、その配当金収入がバカにならないらしい。しかも簿価が低いので時価評価額との差額が大きく、資産を時価評価すると結構な額だったりすると。それで配当性向低かったら、受取配当金収入なんて黙ってて入る金融収入なんだから、経費もかからんし、もっと配当に回せ、という声もかかるわね。

ニッポン放送を買付けた村上ファンドを、ハゲタカファンド、安く買いたたいて高く売る、とか悪口言われていましたけど、上場会社なんだから緊張感を持って経営にあたるべきで、役員報酬ばかり確保して、のうのうとしていたのならそりゃ狙われて当然じゃないかと思うのですよ。
鹿内一族をモデルにした「閨閥」という小説を読みましたが、ニッポン放送株を社員株主などから額面で騙して買い取って筆頭株主になり経営だけでなく資本の裏付けで支配を盤石にしていく下りなんか見ると、ワンマントップで動きが速いけど失敗したらほっかむりとか好き嫌いで人事を操るとか小説特有のデフォルメなのか事実なのかわかりませんが、多分小説より事実は複雑かつ怪奇だからさもありなんですね。
元々時価総額ではるかに小さいニッポン放送をフジテレビを上場するために上場させてるから狙われちゃうんですよね。だってニッポン放送買占めたらフジテレビを自由にできるから。
零細インデックス投資家でありますが、ハゲタカファンドと一方的に悪く言うのではなく、配当性向はどうなの、株主還元はどうなの、割安だったら自社株買いと償却はどうした、という目線で要求してくれるこれらのファンドの動きを興味深く見て、ひそかに応援してもいいのではないでしょうか。