かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

円安に打つ手がないし、打つ気もないらしい

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元財務官榊原英資氏へのインタビュー。
・円安は日本売りの悪い円安ではない、日米金利差から来ているとはっきりわかるので問題ない。
・生産は海外移転が進んでいるから円高が望ましい状況ではある。
円高介入はいくらでも円を売るので簡単だが、円安介入ではドルを売らなければならず、外貨準備高の10%を使うのだって怖しい。日米金利当局の協調介入は、米国がドル高を望んでいる以上無理だろう。
・150円に近い所まで円安が進む可能性がある。
・日本経済の回復途上を腰折れさせないため、黒田日銀総裁は金融緩和を確信もって続けていくだろう。少なくとも来年の3月の任期までは。
・日本経済が過熱してきてインフレが加速してきたら金融引き締めに路線変更する可能性があるだろう、次の総裁が。
・1998年のアジア通貨危機は日本でも拓銀や山一がつぶれたりして危機的状況だったけど、今は違う。だから危機感は持っていない。
とまあ、こんな内容ですね。
日米金利差って原因がはっきりしてるし、米国の協力がないと通貨介入は効き目がないし、日本経済が危ないわけじゃないから、ほっといていいんじゃないの、というスタンス。黒田さんの心境を読みつくしたかのような解説。さらに150円近くまで円安になる可能性があるなどといって、側面から援護射撃。さすが元財務官。
円安になっても、企業は日本に生産拠点を戻す気がないし、内部留保を崩して賃金を上げる気もない。山崎元さんはそれこそが処方箋だっておっしゃっていたけど。関連記事↓
円安はチャンスだ、って本当かなあ。 - かけこみリタイヤ―のダイヤリー

セゾン投信の中野晴啓さんが先日記事で「日本株に投資しましょうよ」とおっしゃっていたのと同じく、山崎さんも日本企業の復権という物語にロマンを感じるエコノミストなんだなあと思う。ほら、ほったらかし投資術でも第3版の日本:外国=50:50をなかなか撤回しなかったし。
冷静な投資家だったら、今一番勢いのある国に投資。だから全世界株式インデックス、という流れになっちゃいましたよ。別にどこかの国に思い入れをするわけじゃない。それが投資家。早く気づいてね。
話を元に戻しますと、円安でもそれをメリットにして実需を国内に作り出していくような動きがないから、もう海外投資にシフトするしかないのかもしれませんね。
2022年になって物価が上昇していると騒いでいますが、実は少しずつ物価は上がって来ていたと思います。だってパスコの十勝バタースティック、最初は8本入りだったのに、値段同じで6本入りになっちゃって、見た目の値段を上げないで、中身を減らして実質値上げをしてきたのが、今年に入ってとうとう耐えられなくなって値段もあげてしまったということですから。
公共投資財務省DNAが頑張っちゃっているから、増やすの無理そう。
そうすると需要が不足したままインフレが亢進するスタグフレーションですね。そうなった場合、ググってもインフレ耐性のある株、不動産などの実物資産へ投資しろ、とか知恵のないことしか書かれていないです。対策ってないのね。
コロナがおさまれば、円安で日本に来たがっている外国の人は多いからインバウンドに期待ということだけみたいですね。