かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

充電池は乾電池よりお得なのか

先日都会に行ってきた時、家電量販店で目にしたので持って帰った冊子。

とても役に立ったのでかいつまんでお知らせします。

昨年、乾電池から充電池に変えていこうと決めまして、乾電池が捌けても追加で買わないようにし始めていました。まだそれほど取り換えが進んだ訳ではないので充電池は単3が4本だけです。乾電池がなくなって同時に使う充電池が増えた段階で買い足す予定。
そもそも何で換えていこうと決めたかというと、乾電池の処分が面倒くさいからです。いちいち図書館のリサイクルボックスまで持って行かなければならない。だったら充電池がいいや。そんな単純な理由でした。
で、この「なるほどBOOK」の5ページを見たら、いきなり、4本充電でも電気代僅か約1円と書いてある。ほんと?
計算では、BQ-CC85充電器の消費電力が11W=0.011kW。単3電池4本充電するのにかかる時間が3時間。新電力料金目安単価27円/kWh(税込。)
0.011kW×3時間×27円=0.891円。小数第一位を四捨五入し、約1円と表示しています。
へーそんなにお得なんだ。ま、ここは後で私見を述べるとして、その前にこの冊子の内容で知らなくて驚いたことをまとめておきます。

①三種類のラインナップ

グレード 商品名 最小容量 繰り返し回数
ハイエンド eneloop pro 2500mAh 約500回
スタンダード eneloop 1900mAh 約2100回
スタンダード EVOLTA 1950mAh 約1800回
お手軽 EVOLTAe 1000mAh 約4000回

※ここでは単3形のデータを表示します。
最小容量となっているのは、充放電の条件によって放電できる電気量が異なるからですね。電流が大きい物ほど取り出せる電気量は少なくなります。ただし充電池とニッケル水素電池は低消費電流から高消費電流までほぼ一定の電池容量が取り出せるので、最小容量の表示が可能となっています。
これに対してアルカリ乾電池とマンガン乾電池は、電流によって取り出せる電池容量が大きく変化するため表示できないようです。一例としては、単3アルカリ乾電池で2800mA~900mAとかなり幅があるようです。
表を一見してわかることは、電池容量の大きい物ほど、充放電可能な回数が少ないということです。

②タイプ別お薦めしない使用機器

ハイエンドモデルは、消費電力の少ない時計、リモコンなどは電池性能が発揮しにくくおすすめできない、逆にお手軽モデルはパワーを必要とするデジカメ、ストロボなどはおすすめできないとのこと。スタンダードはオールマイティです。

③充電池の長所

使い始めから終わりまで、1.2V前後の安定した電圧
ー20℃でも性能を発揮
電池容量の抜けが少なく、充電後1年経ってもパワーを維持

④充電器の付加機能

対応している機種、していない機種がありますが
予備充電:過放電によってダメージを受けた電池を微弱電流で予備充電し、状態を改善してから充電する。
スマートチャージ:電池1本ごとの満重点状態を検知して充電時間と消費電力の無駄を省く。
つぎ足し充電:使った分だけ充電し、過充電にならないよう制御する。
乾電池充電防止:乾電池など充電できない電池の装填を検知して充電を中止する。

乾電池vs充電池

さて、1回の充電に単三4本で0.891円、約1円ということですが、いくつかの疑問が浮かびました。
・電気料金高騰の折27円/kWhの単価で計算してよいのか?
・第一種電気事業者だと月々の基本料金がある。それを無視してはいけないよね。
・充電器と充電池の購入費用という初期投資額も考慮にいれたい。
その上で乾電池の購入対価と比較して、何回充電したら同額になるのか計算してみたい、ということです。

残念ながら乾電池の継続使用時間と充電池の1回充電での継続使用時間は、最初に述べたように、乾電池の電池容量が電流の少ない使用機器では多く、電流の多い使用機器では少なくなる、つまり幅がありすぎるために、比較ができません。

したがってここでは、
(1)充電池の投資金額+基本料金も含む電気料金
(2)乾電池を家電量販店で買った場合の購入金額
これがイコールになるのはいくらか調べてみます。そして、その場合の充電回数と乾電池の本数で比べてみたいと思います。

(1)充電池
1.充電器と充電池の購入金額
K-KJ83MCC40 充電器BQ-CC83とエネループスタンダードモデル単三形4本のセット
ヨドバシカメラドットコムにて2,530円(送料別)
2.東京電力スタンダードS、30A契約で2022年8月に200kw使った時の電気料金

基本料金 858円
1段料金 19.88 120 2,385.60
2段料金 26.46 80 2,116.80
3段料金 30.57 0 0
燃料費調整額 5.10 200 1,020.00
再エネ賦課金 3.45 200 690.00
合計 200 6,212.40

1kWh当たり6,212.40÷200=31.062円
スタンダードSのアンペア別基本料金(関東地方)は次の通りです。

10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A
286.00 429.00 572.00 858.00 1,144.00 1,430.00 1,716.00

残念ながらBQ-CC83の消費電力は調べてもわかりませんでしたので、急速充電器BQ-CC85の消費電力、11w(=0.011kw)を流用します。
0.011kw×7時間×31円/kWh=2.387円 2.387円÷4本=0.59675円

(2)アルカリ乾電池単三形の購入金額
単三形アルカリ乾電池三菱LR6GD/20CS 20個入666円(ヨドバシ・ドット・コム)送料別が一番安そうなので、666÷20=33.3円と比較します。

(3)比較
充電器と充電池のセット2,530円÷乾電池1本33.3円≒75.9
初期投資にほぼ等しい乾電池の本数が76本。そこで76本分の電気料金を加えて、
2,530円+0.59675円×76本分=2575円
乾電池76本では33.3×76=2530円
一本当たりの充電電気料金の単位がかなり小さいため、充電器と充電池のセットに極めて近い金額で均衡することを考え、乾電池76本分、つまり76÷4=19 4本ずつ19回充電すると同数の乾電池とほぼ同額になり、初期投資を回収できると計算できました。
スタンダードモデルの充電可能回数1,800回~2,100回からすると充電池はかなりお得だということです。
無くさなければネ!