かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

入試問題で学校の個性が分るから外部試験導入には反対

高校や大学の入試に外部試験を導入することが進められていますね。
子供の高校受験を手伝った経験から私は導入に反対です。
手間も時間も費用も掛かるからいいんじゃないのという声もあるかと思います。
でもね、入学する生徒学生を手間も時間も費用もかけて選択するべきじゃないでしょうか。
一緒に過去問を見て解説のわからないところを手伝った経験から言えますが、学校毎に作った問題の個性が出ている。
何でこんな道徳的でつまらない英文出すかなーとか、逆に読んでいるだけで面白い英文、出題の選択肢にしてもto不定詞の用法を問うなんてそれで英語の力伸びるわけないじゃんと思ったり、国語は現代文の題材と設問に工夫を感じたり、この学校は古文に随分と力点を置いてるけど先生の趣味かしらん、数学は一次関数と二次関数のグラフと図形問題を絡めて発想が秀逸で総合的に考える力を試してるわとか、大問も(1)から(2)と段階を追って難しくなることを見てなるほど部分点もあるし力をしっかり測定できるなとか、これはこねくり回して過去に解いたことがないと絶対解けない難問だ、なんて色々学校からの「こういう生徒が欲しい」「こういう学習へ向かってほしい」という生徒への期待と学校の教育態度がよく透けて見える。
募集要項や入学案内を見ても、こんな素晴らしい設備環境ですよ、今年は〇〇大学に何人受かりましたとかいいことばかり書いてある。
でも入試問題はごまかせない。出題者の態度や個性がすごく出ます。
学校選びの有力な手掛かりになる。
英検などの画一的な外部試験を採用されてしまうと、その手掛かりが失われてしまうのです。隠そうとしても隠せない学校の個性が。
入試の過去問見て学校選びの参考にしている私みたいな親がそうそういるわけではないのは分かっていますが、受験生は過去問に触れざるを得ないから、「アホな問題、無理難題、質問の意図がわからん問題を出す学校は選ぶな」と助言すればいいのです。
他にも受験料がかかって負担だ、田舎だと試験会場が限られていて交通費や宿泊費もかかるから金持ちに有利、何より特定の試験の独占を許してそこへ生徒負担で強制するのは政府が自分のお金を使わないで国民負担で利益誘導していることになるのは許せませんね。
それから、何かって言うと入試改革とかいいますが、大学に入ってからの教育や研究体制の見直しを各学校ができるように文科省の独裁支配体制を何とかしたらいかがでしょうか。各学校での独自の施策を行う予算を丸投げしないで、学校間で競争しろったって無理でしょ。画一的に支配したいと思いながら競争しろとか、ちょっと立ち止まって考えればわかりますが無理難題の押し付けでしかない。とっくに首が締まって外国との競争にとっくに負けています。
文科省も大学高校も、入る人間を選別しているつもりになっているつもりでしょうが、生徒学生が入ろうとする学校を選別していることもお忘れなく。