かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

近所で不動産の世代交代が進みます

我が家は南側が5m道路、西側が4mない2項道路*1に接道しています。
入口は西の路地側にあり、玄関を出た真向かいの住宅一戸建ての取り壊しが行われています。こちらの一戸建ての向こう側は別の二項道路となっていて、丁度南北に並行して道路が走っています。

各土地の縮尺がいい加減ですが、配置はこんな感じ。

この道路向かいのお隣さんは、私が実家に住んでいた子供から学生時代、そして私が舞い戻って来た2020年までずーっと同じ方がお住いでした。年齢を知る手掛かりはありませんでしたが、私より大分年上なのは間違いない。むしろ私の親に近い世代だと思います。
私が越して来た時、植え込みの柚子をおすそ分けしたことがあって、その時玄関口に出ていらしたのが旦那さんですが、既に足元がおぼつかない感じになっていました。
奥様はお元気で時々出かける所に出くわして挨拶したりしていたのですが、今年に入ってから杖を突いて歩くようになった。
夏に業者が荷物を運び出したなーと思っていたら、解体工事のお知らせが掲示されました。所有者は全然しらない法人になっていました。
奥様も弱って来ていたので、施設かお子さんの所へ引っ越して土地建物を売却したのでしょう。
この隣のブロック、世代交代の発端は五年くらい前だと記憶していますが、①②③とかかれた一番北側の土地です。元はここに一軒家が立っていたのですが、私のうちの路地側にスチール棚を出して「ご自由にお持ちください」と紙を貼って色々なものを並べていた。手に取って眺めていたら、その家の奥様がいらして「なんでも好きな物を持って行ってくださいな。家じまいするので。夫婦ふたりっきりでこんなに広くてもねえ、もうしょうがないのよ。」というような会話をしたような気がします。
その後取り壊されて、土地は3分割され(①②③)よくある、一階を駐車場にしたのっぽの三階建て戸建住宅三軒に変わりました。
その後、はす向かいの家が取り壊されてこちらも三階建てになり(④)、まだ子供の小さいご家庭が済んでいます。といってもいつのまにか小学生になっていますけど。
そして今月になって、その北隣のそのまた北側の取り壊しが始められました(⑤)。
ここは、マッチ箱みたいな2階建ての建物が2棟経っていて、それぞれ2つずつ入口のドアが道路に面している。つまり1階と2階が別々の区画に分かれていて、おそらくアパートになっていたのだと思います。近隣では一番古びた建物だった。
こうして不動産も段々と世代交代していきます。きっかけは、やはり年老いて家が管理できなくなったり、弱って施設や子供の所へ引っ越したり、相続がきっかけで相続人は別に住居があるので不要である、といったような事情でしょうか。
隣のブロックだけでなく、私の家の側も、印刷工場がなくなって住宅3軒に代わり、隣の家と一番北側の家も所有者は変わっていませんが、立て替えて一部アパートになりました。
そうして、老人がやたらに目立つ場所だったものが、いつのまにやら、小さな子供達と若い親たちも混ざっている街に変わってきました。
都区内のなんの変哲もない住宅地ですが、気がつけば、うんと古びた住宅がいつのまにかなくなって、新しい戸建てや、マンションなどに建て替わっていっています。
人が住まなくなったまま放置されて荒れ放題、とか、更地になって雑草ぼうぼう、という場所が近隣にはほとんどないだけましですか。

*1:建築基準法第42条第2項に規定する道路で、道路の中心線からそれぞれ2m以内に新たに建物を建ててはいけないことになっている。