金髪少年が醤油さしを舐めたり、制服女子がトイレでライターに添加して火災報知機を鳴らして炎上しましたね。
高校名や本名までさらされちゃって、よってたかって正義感をふりかざす勢いにネット処刑だ、との声もあり。
冬休みだからはじけたい、といって両親の許しを得て金髪にしたというセンスはどうなのかと若干思いましたが、こんなことされている可能性があるから気持ち悪くて回転すし暫く行きたくないという気持ちは共感しますが、正義感ぶって退学しろ、弁償しろ、とネットに垂れ流している輩はやれやれとしか思いませんし、高校に電話したり、スシローに衛生管理がどうなってんだと電話かけたりするって輩は、はっきりいって迷惑野郎で、今回の少年少女と同レベルでしょうよ。
なんで自分が被害を被ったわけでもないことに怒りを燃やして行動するかなあ。
そういう輩って、私は真面目に生きているのに給料は安いし、上司からやたら尻を叩かれるし、客からは怒られるし、恋人は出来ないし、誰も私の話を聞いてくれないし、バカにされるし、という自分を取り巻く日常に不満が充満、怒りガスが充満しているから、こういう怒りの着火動画や記事を見てしまうと、ボンッと燃え広がっちゃうんでしょうね。
自分が不当に扱われているという意識がやたら強い。
何でもネットの時代にわざわざ電話まで掛けるなんて、情弱かしらん。
本当に不当に扱われているのなら自分で抜け出すことを考えないといけないけど、新しい環境へ飛び出すには勇気がいる。でも不満たらたらの現状にどっぷりつかっているのは自分の選択です。
また自分はこんなもんじゃない、大して努力もしないのに自己イメージが肥大してプライドがエベレストよりも高くなって、本当は実力相応の環境なのに不満を抱き続けているというゆがんだ自己愛になっている人もいるのでしょう。
やっちゃった子達に「自己責任」「責任取れ」という人たちは、自分を可愛がるだけの自己責任を全うしているのかな。その電話は、自分の身の回りの不満と不安を投影しているのではないでしょうか、胸に手を当てて考えましょうよ。
学校から出ざるを得ない子達ですが、これからもその子達は生きていかなければならない。「こんなことで」とは思いませんが、いつまでもそのことを言い募るのはかわいそうだし、それを使って執拗に攻撃するのは卑怯だとすら感じられる。
自己責任を問われるのなら、リカバリーにも温かい目、せめて気にしていない目を自分もまとっていきたい。別の学校行くなどして高卒資格までは取る努力をしてもらいたいなあ。自分の行動が先々どういう風に思われるか全く想像力を欠いていた、ということは十分幼いし未熟だったということ。だったら先の事を考えて勉強や技能を計画的に身に着けて自分の口をしっかり自分で養って、仕事でも他人から感謝される、そういった人間に「同じ社会の成員として」願うべきだと思うんです。
なんで見ず知らずの赤の他人にそこまで願うのか、と問われれば、それは社会全体の安寧を少しでも広げていきたいから。自分自身の足でしっかり立っていく人が一人でも増えればそれは社会の安全と言う“私個人の利益”につながるから。切に思います。
一時の過ちを執拗に叩いていると、阻害された人間は、いつか社会に復習しようという考えになる。近頃の強盗犯がそんな経緯でやったのかどうかはわかりませんが、人生のある時点で真面目に生きていくきっかけを与えられずに社会から見放されたと思う瞬間はあったのではないか、と想像するのです。
やっと話がつながった。
