かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

PTAボランティア 漢検の試験監督

PTAのお手伝い募集に手を挙げ、校内で行われる漢検の試験監督をやりました。
試験監督と言えば、大学生の時、西日暮里にあった桐杏学園という進学教室で小学生の試験の監督をして以来です。
前々日、子供を通じて説明資料は受け取り済み。前日にしっかり読み直して、いざ出陣。
開始30分前に職員室前に集合。本日手伝う人員は私を入れて6名。教室は2か所使います。教室に行って供託に配席図を置いて、先生が解答用紙と問題用紙を机を上に置いていきます。問題用紙は袋とじなので間違って中を見ることはできない仕様です。子供たちが集まって来て、配席図にしたがって座る場所を教えて座ってもらいます。
開始10分前に説明開始。慣れている方がしゃべってくれました。実はどこで何を話すのか、全部説明資料に書いてあります。そしてしゃべる所だけ全部マーカーしてある。例えば一般会場で説明が必要な「スマホの電源を切って鞄にしまう」くだりは、学校ではスマホを持ってくること自体禁止なのでマーカーしてありません。
説明しながら、解答用紙に名前やクラスの訂正があれば書いて貰うとか、印字した氏名やクラスを確認するとか、結構作業があります。訂正欄の訂正マークを塗りつぶしてから、その下の四角に漢字又はひらがなで訂正するとか、生年月日と氏名の両方を訂正すると失格になるとか、いろいろ面倒くさい仕様になっていますが、むしろ生徒たちの方が慣れている感じでした。
そしてテスト開始。黒板にマグネットで止めるタイマーがあるので、これで60分計ります。試験監督は複数で行いますが、私の担当教室は14人と少なかったので二人で回す。絶対教室を空けることのないように、と説明資料にあります。机の間も巡回して様子を見る例が書いてあったのでそうしていたら、後ろに回った時、もう一人のPTAの方が配席図を手に、つかつかと寄って来て、小声で「あそこの子(と配席図を指さす)、横の子の方ばっかり見ています。どうしましょうか」と言うのでびっくり。
じゃあ牽制しますか、と小声で答えて、間をゆっくり歩いて後ろに帰ってから、教卓の前へ戻ってさりげなく観察。確かに時々、ちらちらと横を気にしている。
でもなあ、机の間隔が一メートル弱あるから、目がよければ回答が見えたりするんだろうか。と思いつつ、さりげなく、あちこちの子に目線をやりながら時々その子を見るようにしました。集中できないのか、私とも目が合うので、心の中で「がんばれー」といいつつ目線に出してみた所、向こうが目をそらした。そんなことがテスト中、2,3回ありました。
その後、私はもっぱら教卓から「みてるぞー」的オーラを、「がんばれ」にっこり的気持ちを目線に載せつつあちらこちらを観察することに専念しました。
30分と10分前にしゃべりが入りますが、これは私がやりました。
30分経過したあたりから、一通り書いてしまって疲れたのか、机につっぷす子、ぼーっとしてしまう子が6人位出て来ました。ほか何だか問題用紙を見て考え込む子、回答を問題用紙に書き始める子などもいて、集中力が途切れてきた感じ。
10分前になると、もうすっかり退屈してしまったのか、やりきって疲れたのか、出来ないものは出来ないと諦めの境地なのか、鉛筆が止まる時間が増えました。それでも時折思い出したように問題と解答に向かう子もいます。
「終了時刻です。筆記用具を置いてください」と言って、後ろから解答用紙を、自分のものを上に重ねて前へ送るよう指示します。最前列から解答を受け取り、次に問題用紙も同様に回収します。説明資料に、解答用紙だけでなく、問題用紙もすべて回収しないとその教室にいた全員が失格になる、なんて怖ろしいことが書いてあったので数数えで緊張します。
問題と解答がそれぞれ14部揃ったことを確認、解散指示を出します。
数を数えて揃っていることを再三確認して、いらした先生に引き渡しました。
試験を受けるわけでもないのに、緊張しましたね。
こうやって一段高い教卓にいると全生徒がよく見えます。これ多分授業で動きがあると全部を観察するのは難しいですが、机の上の試験問題に全員が集中しているような状況だと動く生徒は目立つので、全体の様子を見渡すのは比較的簡単です。でもこちらもずっと視線を移動しながら見ているのは疲れます。
はたして早々に終わっている子が、早々に諦めているのか、簡単に書いてしまって最後まで行きついたのか、こちらからは判断できません。また10分前には「よく見直しましょう」というセリフも言うのですが、言えば見直す子もいたりして、そういうところが中学生は面白い。
観察は面白かったし、よい体験でございました。