かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

リーダーシップとはなにか

ちきりんさんと木下斉さんのトークライブ、リアルタイムだとアプリで無料視聴可能でした。今はアーカイブされ有料配信となっています。

2023/6/17 #751 木下さん+2 @佐渡島 ライブトーク(前編) | ちきりん「Voice of ちきりん」/ Voicy - 音声プラットフォーム 前半
ちきりんさん+旅仲間ライブアワー!佐渡より【後編】(2023/6/17 #0739) | 木下斉「木下斉の今日はズバリいいますよ!」/ Voicy - 音声プラットフォーム 後半

ちきりんさんと木下さんが同行希望者を募り、一般の方二人が加わって佐渡を旅する。その時に感じたことを佐渡でお酒と食事をとりながらあれこれしゃべるという番組です。
特に後半、ちょっと音がぶつぶつしてしまっていますが、ちきりんさんの「みんながリーダーシップ持ってなきゃダメなのよ!」が炸裂して面白かったです。

ここでいうリーダーシップは○○部長とか○○課長とか、役職とか肩書のことではない。
仕事でも旅行でも何でもいいけど何か集団でやる時に、自分のやりたいこと思っていることを積極的に発信することがリーダーシップの第一歩だ。そこで意見がぶつかる。ぶつかる意見は人格の否定では決してない。
その辺の区別ができず感情的になる人が多いけどそうではない。

意見がぶつかると、じゃあどうしようか、ということになり、例えば旅行で「わたしはこっちへいきたい」「いやわたしはこっち」となった時、時間が許せば両方いけばよいし、どうしてもいやなら別行動も可、二手に分かれてもよし。

木下さんが「俺はシティーボーイだから絶対たらい船には乗らない(ひっくり返ったら死ぬかもしれないし)」と言ったら、ちきりんさんが「絶対乗るのよ」と言ってむりやり引っ張っていき、木下さんは、修学旅行生や老夫婦が無事に乗っているのを素早く見てとって「しょうがない、じゃあのりますか」で経験から新しい刺激を受けたと。

参加者全員が自由に意見を出すことによって「そういう考えもあるのか」と新しい選択肢や価値観に気がついたり自分の考えを修正したり、何より、一人や既存メンバーでは思いもよらないような新しい知見や経験が得られるチャンスが触れる。それでこそ複数で行動する意味があるのだ、というのがちきりんさんの考え。

だから一緒に旅行にいく人が「なんでもいい」「ついていく」タイプの人をさそわないそうです。一人でいっても同じだから。

私もその考えは賛成です。飲み屋の議論でも意見を言い合う事で自分が思いもしなかった考えに触れることができるし、自分の考えが変わっていくことも楽しい。ショーペンハウエルのいうテーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼっていう議論による思考の深化。

ただ知的レベルというか議論レベルで、すべて簡単に論破できちゃったり、それ全部検討済みだよ、という与え与えられという関係が成立しない雰囲気になるとうまくないです。相手が「じゃあさ、これはどう」って感じにならずに、なんにも考えてくれない、引き出される努力をしない人だと一緒にいる意味がない。

じゃあ普段から、自分の考えを持つにはどうしたらよいか、と問われれば、
ネットでもマスコミ報道、家族や友人との会話でも何でもいいですが
「なるほどなあ、そんな考え方もあるのね」
「ちょっと違和感あるな、どうしてだろう、言語化してみよう」
ということに沢山出会えばよいと思います。

こういった場面では、特にぼんやり感じているだけではなく、言葉にしてみたり身近な人に話してみたり文章を書いてみたりするとさらに考えの輪郭がくっきりしてくる。
また、耐久消費財やずっと使っていたものを捨てるという決断、新しい経験や人の集まりに飛び込んでみる勇気を出す、そういった脳に負荷がかかる時も、自分はどうしたいのか、考える良い機会になると思います。