かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

親の残置物を活用しよう 見極めと仕分けのコツ

実家の整理は親が死んでからになりがち

親が生きているうちにゴミ屋敷と化しつつある実家を整理できればいいのですが、「まだ使える」「いつか使う」という頑強な抵抗を受ける場合が多いと思います。
あの”断捨離”の山下ひでこさんですら、お母さまのモノ取っとく癖はついに攻略・説得できなかったですからね。
通帳や権利証のありかを確認しておいたり、金庫の番号を確認したりという、これまた別の困難なミッションはおいといて、目に見える、あるいは戸棚に隠れているけど開けると目に見える有体物について、結局は死んでからよーいどん、で整理を始める羽目になった場合、又は親の同意を得ているいらないを仕分けしていらなくなった物をさてどうするか、捨てるか、となったとき、ちょっと待ってください。

なんでもかんでも捨てるのは、それこそもったいない。

いやいや、そこからの仕分けのエネルギーは残っていませんよー、とおっしゃる方も多いでしょう。でも使える物は自分で使うと、その分のお金をださず買わなくて済んだ、なんて節約につながることもあるし、思わぬものがネットで売れたりすることもあります。
ネットオークションなんてやったこともないし、面倒くさい。
それもわかります。

自分が使うことを考えた仕分けスタート

面倒が最小と思われる自分が使うことを考えた仕分けを中心にそのコツをお話していきたいと思います。

1.消耗品

トイレットペーパー、化粧紙、石鹸、洗剤、こういった使えばなくなるものはぜひわきによけて置いて使いましょう。
趣味じゃない、と思ってもそこは消耗品。使い始めると意外に早く消費できてしまうし、その間同等品をスーパーで買わなくて済むので節約になります。
見知らぬ他人が残した封を切っているトイレットペーパーだったら気持ち悪くて、即捨て、でしょうが、そこは自分の親が取っていて途中まで使うために開けていたもの。素性もはっきりしているし何より肉親のものだったら抵抗感はほとんどないと思います。
強心臓な方なら、ついている埃を払ってでも使うことに抵抗ないでしょう。
使い始めて、匂いが嫌だ、とか感触がどうしてみダメ、となったらその時点でゴミに出せばよいのです。

2.未開封の食品

開けてない食品も有力です。
缶詰は、凹みがなければ多分50年前のものでも食べられるはず。私の高校時代の先輩の実体験に基づいています。私の場合、狂牛病が流行るはるか前の粉ゼラチンとか、面白い物が結構ありました。パイン缶は開けてみたらひからびてダメになっていたものもありました。
粉もの、調味料は、開封してあるものは、すべて捨てました。粉ものはダニが怖かったのと、調味料も辛味は大丈夫かもしれないけど、やっぱ気持ちがついていかなかったですね。
そのかわり未開封のものは順次使いました。勿論開けて匂いを嗅いで、異臭がしないかどうか確認しましたが、みりんなんか全然問題ありませんでした。
あっそうそう、親が死んだときに開けて台所で使っている途中のみりんと紹興酒はそのまま使いました。ちょっとだけドキドキしましたが、賞味期限半年前位だったけど大丈夫だった。醤油や辣油は怖いから未開封品を残して捨てたけど。

3.乾麺・乾物

うどんを中心とする乾麺も未開封のものはすべてとっておき、順次消費しました。若干日向臭くなっているものもあったけど味はまったく影響なかったです。
かつおだしパック、だし昆布は、すべてとっておいて使っています。だし昆布は袋が開けてないようでも通気がよく、頭をテープでとめただけ、なんてものも多いのですが、何の問題もなく使えています。

4.塩と砂糖、インスタントコーヒー

塩と砂糖、これはまったく問題がありません。全部そのまま使っています。インスタントコーヒーは飲まないので捨てようかと思いましたが、少量の熱湯で溶かして牛乳を入れ、珈琲牛乳で飲みました。
以上、食品に関しては、油関係以外、古い物でも未開封であれば取っておいて順次使う、順次試してみるという私のお話参考になりましたでしょうか。
こういうのは気持ちの問題が大きいのでご自分の許容範囲を考えてどこまでとっておくか決めると良いです。

5.台所用品

タッパー、箸、ナイロンたわし、といった台所用品。
ナイロンたわしやジップロック、アルミホイル、ラップ、ふきんといった消耗品はすべて取り置いて順次使っています。ラップやふきんは大量にあるので、使用できる量は少しずつですが減ってはきています。ジップロックはあまり沢山あったので、一旦取っておいたものの、一部は玄関先のご自由におもちください箱へ並べました。

6.消耗しない食器類

消耗品以外の、お箸やスライサー、食器や急須といった類は、コンマリ方式で。つまりひとつずつ手に取って「心がときめかなければ」捨てました。食器類は日常使うとすると常に目に入るし、割れない限りずっと使い続けることになるので、その都度「趣味じゃない」と思うと日常生活が貧しくなる。減らないものはばっさり、がよいかと思います。

ネットで売ること

それからこれは必ずしもお薦めと言うわけではありませんが、メルカリやヤフオクをやってみよう、という気がある方は、私はメルカリしかやったことがありませんが、次の基準でものを考えるとよいと思います。

厚み3cmの壁

梱包して厚さが3cm以上になりそうなものは、販売価格がでそうなものだけ。
この3cmの壁は意識して置いた方がよいです。送料が途端に上がるんですよ。
例えば、百均で買った乾燥材は厚みがあるうえに元値が安いので使わなければとっておく価値がありません。
逆に薄くて軽くて価値がありそう、と思ったら出品してみる価値はあります。

販売まで面倒なこともある、がやってみる価値はある

値付け、質問への対応、梱包、クレームにならない予防行動、と相手があることなので人によってはかなりストレスのかかる作業になりますが、梱包は繰り返すと慣れてしまいますし、意外なものが意外な値段で売れるとうれしくて癖になってしまう。
逆にこれがこの値段なら売れるだろう、と思っても全然だめだったり。
人生の経験値として積んでみる価値はありますね。

捨てるか引き取り先を探すか

食器類や、ありあまる合成洗剤、シーツ、タオル、バスタオル(新品・中古)は、ネットで引き取ってくれるNGOを探して送料元払いで送りました。多分20箱以上送ったと思います。

仕分けも試す価値あり

実家が遠くてそんなことやってられない、という方は業者にお任せすることになるでしょうけど、親がどんなものに執着していたかよくわかるし、意外な節約ネタが見つかったりするので、自分で仕分けをしてみる価値はあります。その後で捨ててもいいわけですから。