かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ずっと働き続けたい人もいる

私なんか、座椅子に腰をずらして半分寝っころがった状態でぼーっと本を読んだり、林の間を吹き抜ける風の音や鳥の声、虫の音に耳を傾けてすごしたいと思っているのですが、そんなゆったり時間が過ぎていく*1、のを望んでいない人もいるのですね。

先週合唱コンクール支部予選があって、表彰式まで残っていたら、隣のブロックに現在休団中の合唱団の団員たちが集まってまいりまして、そのうちの一人、私より3つ上の方とちょっと会話しました。

退職した後、一年位プーでいたけど再び働き始めたそうです。「借金もあるしね」と言いますが、深刻そうな様子ではまったくなく、むしろ仕事をしてうれしいという感じ。
大体住んでいる場所は東京じゃなくてずっと京都だし、お母さまのみとりも終わったはず。旧帝大工学部を出て一部上場企業で定年後延長嘱託まで勤め上げた人だから、実際のことはわかりませんが、お金に困っているような状態ではないはず。だってね、月に一回以上合唱団の練習のために新幹線に乗ってやってくるんですから。
彼がいうには、現役時代コンサルをずっとやってきた流れで、市役所の再就職支援コンサル相談員になったとのこと。なんだか生き生きとしていました。

表彰式が終わって、解散となって、久しぶりにあった、また別の方とお話しながら帰ったのですが、一緒に合唱をしている、これまた私とも付き合いの長い旦那さんはどうもずーっと働いていたいんですと。
「ええっ働くの辞めて合唱三昧、キャンプ、アウトドア、登山三昧じゃないんだ」と驚いた。
歯科医院を開業しているから定年もないし、自分が続けるといったらいくらでもできるんですが、しょっちゅう山に登ったり、キャンプへいったりしているし、一時は別の合唱団で練習責任者として指揮棒をとってた位の人なんで、いい加減廃業しちゃって趣味に全振りしたって何の支障もない。お金もあるしね。
でも、色々な人に会って、治療して喜んでもらって、会話したりという刺激が楽しいらしいです。

ということで60代半ばに差し掛かろうかと言う、私と同年代若しくはちょい上のお二人サンプル2ですが、仕事をやっていないと、どうやって時間を過ごしたらよいかわからない、又は、手持無沙汰になるのはいやだ、と考えている人もいるってことがよくわかりました。

多少理解できるのは、私のように一人が楽しい好きだっていう人間ばかりではないということ。そうすると人恋しい。
仕事をしているとわざわざ努力して人間関係を一から作っていく必要なく、“人がかかわりあいの輪に流れ込んでくる”。
お金を貰わない生活になると、こちらから積極的に出て行かない限り、人付き合いの輪は広がりませんから。私のように、合唱団いくつかという狭い薄い関係がちょっとあればいいや、という人ばかりではないということですね。

もう一つは、お二人とも、子供がみんな独立しちゃっているという点。ティーンエイジャー二人抱えておなかいっぱーい、になっている私と違って、やっぱり余裕というか隙間があるからそちらを埋めにいっているのかもしれません。

ということは、私も二人の子供が独立したら働きたくなるのかしらん。

*1:ゆったりというか気がついたら「えっもうこんな時間なの!」だから飛ぶように時間が過ぎていく、と言った方が正しいですね。