かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

2024年NISAの開始に当たって考える

2023年10月になりましたので、NISA口座の金融機関変更手続きが可能になりました。この機会に私自身が2024年NISAをどのように使いたいのか、整理してみたいと思います。

最初は「2024年NISAはこの金融機関でどう?」みたいな比較記事にしようと思っていたのですが、正確を期そうとすると枝葉末節含め場合分けがひどすぎて森林の中をさまようがごとくになってしまいますので止めました。
あくまで私自身の現在の状態を出発点としての問題点の取り上げであることにご留意ください。

1 NISA口座はこのまま楽天証券、それともSBI証券に変更する?

楽天証券は、みずほ証券と共同子会社を設立してネット顧客に対面コンサルを充実するとか。サービスを省いて安く使えてきたネット証券の強みから別方向へ一歩踏み出すのか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e610febf455317b856430b4fe3dfe3a553e8ff2news.yahoo.co.jp
売買手数料無料化競争のやりすぎで収益機会を自らもぎ取ってきたための迷走なのでしょうか。
2024年のNISA口座は、現在一般NISA口座を開いている楽天証券で継続しようかと思っています。その場合は何も手続きがいりません。
しかしながら、ネット顧客に対面営業をお薦めする、とかウザい事態が発生しそうな可能性が黒雲むくむくですね。

SBI証券ですと、ユーザーインターフェースが今一だし、お金の出し入れを連繋する住信SBIネット銀行三井住友銀行あまり使ったことがない。投信保有ポイント制度あるけど、しょっちゅう変更される可能性がある中、わざわざお引越し変更するほどでもなかろう、と今の所思っています。

余談ですが、マネックス証券NTTドコモが子会社化しました。連携による新サービスは特に発表になっていません。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/05/news134.html
それにしても「他社から当社へNISA口座を変更」だとほいほい情報が出てくるのに、「当社から他社」だと探さないと出てこない。しかも情報が断片的。いやだわー。
https://faq.rakuten-sec.co.jp/2841013
9月までと違って、10月からの変更申込は自動的に2024年分になるようです。
それはいいとして、NISA口座での発注途上では変更手続きが出来ないのと、変更手続きを始めると2023年中のNISA口座での発注ができなくなる?かのように読めます。積立の自動設定は生きるっぽいけど。
私は一般NISAで2023年枠を既に使い終わっているので関係ありませんが、12月までNISA口座で発注を続けたい人、積立設定をいじるかもしれない人は要確認です。

2 成長投資枠でもつみたてと同じ商品をかうべきか

楽天証券の場合、楽天カードで月5万円までポイント付与、楽天キャッシュで月5万円までチャージによるポイント付与がありますので、課税口座や既存NISA口座にあるいらない銘柄を売却しつつ月10万円の積み立てを行い、年120万円のつみたて投資枠を使うことを予定しています。既存銘柄をどれだけ整理する気になるかまだ決めていないし、別に枠いっぱい使わなくてもよいので、月5万円のカード積立だけにするかもしれません。
成長投資枠の使い方はまだ迷っています。
ETFは買わない。
なぜなら投信の信託報酬率がETFを下回ってしまったし、指定ETFは分配時に外国税額控除がなされるので、国内源泉税率0のNISA口座持ちでは外国税額が引かれっぱなしで終了してしまうから。
高配当個別株も買わない。
配当利回りよりも、配当されない当期利益を含めた株価純利益倍率や株価収益率(PER)の数値が大事だと思うから。
株主優待株は、買うかもしれない。
勿論株価収益率がよいもの、株価純資産倍率の低いものに限られます。
生活費やお小遣いで自動的に配当金を受け取る必要もありませんし、含み益のある元本を一部売却するのに抵抗があるわけではないので、いやちょっとは抵抗がありますが、そこは今までのつみたてNISAやら一般NISAやらで実験してきた少額多数の銘柄の残高を売却して整理する方が先ですから。
成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ低コストインデックスファンドを買ってしまう手もありますが、今の所貯蓄の増加はなくポートフォリオは完成しているので、そこは安全資産とリスク資産の割合を見ながら実行していく予定です。

3 オール・カントリー一本にすべきか

2023年途中までは一般NISA口座で毎月、

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 15,000円
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) 15,000円
たわらノーロード 先進国株式 10,000円
<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド 10,000円

計5万円を楽天カードで積み立てていました。

一般NISAなので個別株も買ってしまい、途中で120万円の年間枠をオーバーして積立エラーになってしまった。

なぜオール・カントリー一本にしないか。
そのココロは“運用会社も分散しよう“ということ。

もちろん投信の持ち分は信託銀行に保全されていることはわかっていますが、運用会社がつぶれると換金に時間がかかるとか移換手続きとか面倒くさいことに巻き込まれることがゼロではない。確率は低いでしょうけど。
その確率低い事象と、銘柄が分かれることによる管理の面倒さ、さほど面倒じゃないけど、そのあまり重要でもない二要素をてんびんにかけるかどうか。

ただし雪だるまはやめようと思っています。その理由はFOF*1はもういいかなということです。
他のETFを買っている限り、他のETFで発生する経費を負担しなければならない。ここを削るのは不可能。いまやインデックスファンド低コスト競争は行きつくところまで行ってしまった。となると自前で株や債券を買うのではないFOFの削れない固定経費は足かせです。

全世界型 eMAXIS Slim全世界株式 0.05775%
全世界型 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.05775%
全世界型 Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) 0.05775%
全世界型 はじめてのNISA・全世界株式 0.05775%
先進国型 ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.09889%
先進国型 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.09889%
先進国型 たわらノーロード先進国株式 0.09889%

全世界型では、楽天オールカントリーが信託報酬率0.05775%で2023.10.27に新規設定されます。
https://www.rakuten-toushin.co.jp/news/pdf/20231006.pdf
※米国株式インデックスは地域分散の観点から私は対象外としています。
Tracersは2023.4.26に、はじめてのNISAは2023.7.10に設定されたばかりだし、楽天オールカントリー共々、私の方針として「設定日から一年以上経過して運用報告書で総経費率が明らかになる」まで購入対象から除外しています。

先進国型で注意すべき点は、日本除く主要先進国が投資先だということですね。
上にあげた3本とも、ベンチマークMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース、為替ヘッジなし)です。

eMAXIS Slim先進国株式はオール・カントリーと範囲がかぶってくるので、

全世界型 eMAXIS Slim全世界株式 0.05775%
先進国型 ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.098%
先進国型 たわらノーロード先進国株式 0.098%

の3本に分散か、オール・カントリー全振りのどちらか。
3本分散なら雪だるまが抜けただけで2023年とあまり変わりはありません。
証券口座が複数にまたがると私が死んだときに遺族が面倒なわけですが、一つの証券口座内で複数銘柄という場合、私自身が取り崩しをするときにどれにするか迷う、ということがデメリットになります。そのデメリットと運用会社分散の安心感のどちらをとるか、ということになります。まだ結論は出ていません。

日本を含む全世界型と日本を含まない先進国型を両建てで考えることを奇異に感じる方がいらっしゃると思いますが、2023年9月末現在、日本の個別株を17.6%保有しておりますので、全世界型は日本含むとはいえ5.5%程度、先進国型0.0%で区別せずに何ら問題ないと考えております。

先ほどの「一年以上、運用報告書あり」のほか、純資産総額100億円以上、低信託報酬率の要件は満たしておりますので、12月12日までに3本でいくか、1本にしぼるか決めればよろしい。

変更予約は11月13日8:00開始だけど、楽天カードによる毎月積み立ての設定期限が前月12日までなので、1月分の変更締め切りは12月12日。変更する場合はこの日付を忘れずに、と自分にいいきかせます。
11月13日(月)より、2024年1月分の新NISA対応の積立設定の受付を開始いたしました! | 楽天証券
※積立予約期間は12月28日18時00分まで、となっていますが、楽天カードでの設定は12月12日までです。この場合15時までなのか18時までなのか表示されておりません。

長くなってしまいました。今回はこの辺で失礼いたします。

*1:ファンド・オブ・ファンズ、他のETFを買うだけファンドのこと