かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

オーケストラ曲と合唱曲にみる、クラシックファンの相違

2023.10.15、プロオーケストラ付アマチュア合唱団の二日連続公演、二日目が終了しました。
朝から雨はザーザー降っているし、寒いし、お客さん少ないかなーと思いつつでかける。
集合場所のリハーサル室に着いたら、団員の一人が楽器のハードケースをかかえてやってきました。え?今日の公演、楽器で出る?わけないよね、アマチュアだし、合唱団だし。
そう思ったら、本日マチネ*1なので終演後練習にいくのだそう。
そういえば、先日は楽屋にチェロを持ち込んでいる方もいました。

演奏は無事終了し、帰って来てリアルタイム検索をして演奏の評判などをさぐる。
音楽雑誌に投稿しているようなプロの文章書き、それを模したアマチュアの評論家っぽいブログ、X(twitter)の書き込みなど出てくるので気になってつい読んでしまいます。
オーケストラ関連だと、聴いて批評するプロを頂点に、アマチュアのブログやら感想ツイートやらが裾野に広がり、いわゆる“聴き専”とくくれるファン層が結構いる。中にはスコアを買って予習して来た、なんて人も。

同じクラシック愛好家でも、オーケストラ周辺にいる人と、合唱コアにいる人では大分人種が違うようです。
私が別に参加している合唱団は、たまに伴奏がついてもせいぜいピアノだし、無伴奏曲を演奏会のプログラムに結構入れている。合唱コンクールにも出る。いわゆる“合唱ガチ勢”の人が多く参加する合唱団ですが、こちらではあまり楽器を習っているという話題は出ないですね。どちらかというと別の合唱団と掛け持ちで「兼団先本番なので今日の練習はすみませんが欠席します」「別団の演奏があるので、コンクールリハ終了後合流します」なんて連絡が入ったりする。
合唱コアでは、演奏会を聴きに行くにあたって楽譜を見て予習している人なんてきいたこともないし、客席に演目の楽譜を持ち込む人なんて、自分が過去演奏したから持っている楽譜を持ってきたという人ぐらいだ。
第一合唱コアの“聴き専“なんてほとんど聞いたこともない。大体は演奏する合唱団員が他の合唱団の演奏会聴きに行くって感じ。
自分たちの演奏会が終演してもエゴサーチなんかしないわね。聞きにきてくれた知り合いのつぶやきや直接ラインでの感想を貰ったりと、内輪で完結している感じがあります。

クラシックを趣味としない層から見ると、みんな同じように見えるのだと思いますが、中に入ってみると、各分野に分かれて、それぞれ独特の雰囲気を醸し出しているのだろうなあと思いました。そのうちの一分野にしかいないと何の疑問も感じませんが、近接領域に出かけてみただけでこれだけ雰囲気の違いを感じますものね。

*1:昼公演のこと。夜公演はソワレという。