かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

自民党の劣化原因と地方から変わるかもしれない政治

『天誅が下るぞ!』脅迫文も…「泉房穂」前明石市長と「高島宗一郎」福岡市長が苦労した「予算カット」の難しさ〈市の職員と議員の猛烈な抵抗に遭って…〉(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

選挙に強くないと思い切った政治は出来ない

高島福岡市長によれば、選挙に弱いと次回また応援して貰うために政策面で各種の配慮が必要で本当にやりたいことができない。
これ今の自民党ですね。自党に有利なように小選挙区制を敷いたら次点当選していた候補が一掃されてしまった。親から地盤と資金政治団体を引き継いだ二世三世は親や支持団体の考えにひっぱられるし、そうじゃない人は協力団体や党執行部の指名推薦が必要だからそれぞれに逆らうことができない。参議院比例代表などは党の支持がなければ名簿順位さえおぼつかない。加えて毎年党員確保しないと替わり金を党に納める必要がある。年度によって違いますがノルマが1000~1200人で不足数×2000円払わないといけない。これじゃあ歳費年額2187万8000円、領収証のいらない調査研究広報滞在費月額100万円を減らすことなんてできません。
これらの合わせ技で地元民の支持によって当選していた議員がどんどん減っていき、党執行部にしっぽを振る議員ばかりになり、かつての百家争鳴、色々な意見が出てそれをまとめていく過程がなくなってしまい、頓珍漢な政策や落としどころを間違えた立法につながっていると思います。これは自民党にとっても不幸なできごとだと思うのですよ。

新しい政策を始めるよりも、既存のものをやめるほうが大変

現実に動いているしくみや規制でお金を稼いでいる人の抵抗はすさまじいらしいですね。発言を録音され切り取ってマスコミに流されたり、怪文書や脅迫状などが届いたりと。高島市長は有識者会議を開いて「これはいらない」などと言ってもらう工夫をしたそうです。第三者から言われると反対しずらいということで。

セカンドペンギンも重要

明石市元市長のおむつ便も東近江市をまねして、ただし視察して少し改良して採用したとのこと。既にやっている政策を見て、よりうまくいくように手を加える。マネも大事だとのことでした。

中央政府の制度疲労

安倍元総理もそうでしたが、民主党に政権を奪われたことがトラウマで、選挙に勝つこと第一、派閥の均衡の中で泳いで総理大臣になることだけが目的になってしまっているように思います。
国は財源が確保できるから、地方がやってみせた政策を取り入れて全国に広める。記事後編では、首相公選制や参議院議員の半分を地方首長が務めるなど、面白い案も飛び出しています。地方から変わる、そんな時代が来ることを切に願っています。

参考:やっぱり自民党の中の人でも同じ意見の方がいました。
《石丸市長が議会と対立》安芸高田市「熊高議員」にきいた「YouTubeはやめるべき?」「清志会が反発する理由」「中国新聞とのバトルの裏側」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
安芸高田市熊高議員:「私も長らく自民党員をやっていますが、今の自民党がいいとは思いません。昔の中選挙区の時代は、党のなかに右も左も真ん中もあって、議論のなかで生まれた政策を実行していた。今は力だけで牛耳っていく形になりがちで、選挙のための政治になってしまっている。とはいえ国政を変えるには、やっぱり地方から変えるしかない。地道な政治活動を公開し、皆さんに見てもらうことが大事なのかなと感じています」