かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ヤマゲンさんから勝手に貰った国語の宿題

山崎元さんが2024年1月1日にお亡くなりになりました。
朝日新書「超簡単 お金の運用術」を読んで、当時信託報酬がもっとも安かったSMTグローバル株式インデックスオープンを一括投資したのが2018年5月17日なのでこのあたりから山崎さんの謦咳に触れるようになったと思います。
書籍のほかネットでは楽天証券の「トウシル」で私のような個人投資家にわかりやすく、金融機関への忖度なくヤマゲン節を炸裂させ、時には「たかだか一億かそこらの金で債券だ株式だなんて騒ぐのは笑止千万(というような内容だったと記憶しています)」とばっさり切ってみせ、ハッとさせられたこともありました。
https://media.rakuten-sec.net/list/authors/article?author_name=%E5%B1%B1%E5%B4%8E+%E5%85%83
直接肉声に接したのは、昨年2023年3月1日のブロガーミーティングにリアル参加し、終了後の懇親会に出た時です。会話を交わしたのは5秒くらい(笑)。
たしか、投資していることを配偶者と共有するかどうかという話題の流れで、家計の負担をどうしているかという話になって、私が「生活費は月中私が全部支払ってエクセルに記録しておいて、税引き前給与収入の割合で相手に負担を求めている」と発言してほーぅと言ってもらったことです。
食道がんは公表済で、髪の毛も副作用で少なくなったところからまた戻る途中と見ましたが、本の著者近影よりもがりがりに痩せてしまって、しゃべりは普通でしたが時折咳払いしていました。
ところで山崎さんがおそらく公表文書としては最後になったと思われる2023年12月25日付のノートなんですが、
https://note.com/hajime_yamazaki/n/nda83de353b07
この中で私が勝手に国語問題を受け取りました。つぎのくだりです。

最期の日のぎりぎりまで幸福は追求できる。一方、他人はその人を過去の業績その他で評価しようとするかも知れない。実は、このズレを上手く利用することが良い人生を送るコツになるのではないか。「本人」にとって、他人からの評価は「サンクコスト」に過ぎないからだ。
 いくら努力しても過去の蓄積を「本人」は将来に持ち込むことが出来ない。
 過去は「他人」のもの、最期の一日は「本人」のものだ。お互いに機嫌良く過ごす上で邪魔になるものは何もない。
 上機嫌なら全て良し、と思うがいかがだろうか。

「このズレを上手く利用することが良い人生を送るコツになる」
このズレって、他人は人の過去になしとげたことで評価し、本人は今現在生きている内容で自分を評価する、その対象評価の時間軸のズレなのでしょうか。
そして他人が「過去」を基に評価してくれる時は、笑いながら受け入れつつも、そこにしがみつかずに、理論をさらに磨いたり新しい知見に触れて考えたりして現在を生き続ける。そうすれば過去の業績をくさす他人が居ても、済んだことだ終わったことは事実として受け入れて、取り戻しようもないと腹を括ろう=サンクコスト、と泰然と構えていよう。
褒められたらそこに自信を持つのではないけど喜び、くさされたら気にしない、そしてとらわれず現在に興味を集中する。そうすると山崎さんのことをほめたりあれこれいう他人もハッピーだし、山崎さん本人もハッピーでいられる。
読み解きは難しく、文意を汲めているのかどうか自信がありません。皆様はどう読み解かれましたか。

「過去の蓄積を「本人」は将来に持ち込むことは出来ない」
「最後の一日は本人のものだ」
未来はなく、常に現在最後の一日、一日。