かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

大人になっても国語力を鍛えよう

上の子がぷんすかしながら帰って来た。
学校の自販機で缶コーヒーを買って昼休みに飲んでいたら、「苦いのに、かっこつけちゃってー」と言われたそうです。
「それはお前の価値観だろ」「好きで買って飲んでいるのだから関係ないでしょ」「それってあなたの個人的な意見ですよね」「クソが、死ね」
いくらか反撃したらしいけど、どうやらあまり効果がなかったらしく、悔しそう。

ではここで効果的な反撃方法について考えてみましょう。

まず、相手の言わんとしている一番の主題をはっきりさせる。
「苦い物を我慢して飲んでいることはかっこつけである。無理しちゃっているのはカッコ悪い」

次に効果的な反撃方法を検討する。
・相手の言うことを受け入れて自分の中で消化して自分を正しいとする反論を行う。
これはまだるっこしい。また相手の問いかけにyes-noで答えさせられることと同様、相手の枠内で思考することになり、相手の設定した土俵で戦うことになるから、攻撃方法が限られて不利である。そもそも論法ほどの破壊力がない。

・相手の言う主題自体が偏見に満ちていてバカげていることを分からせる。
そのためには、具体例を用いて、できるだけ相手が理解できる表現まで降りていき、ワンフレーズで攻撃することが望ましい。

・解答例
「好きで買って飲んでるだけじゃん。お前は苦いコーヒー我慢して飲んで「俺ってかっこいい」と思ってるんだな」
「無糖の紅茶は?」
「じゃあ、苦い薬飲んでるやつもかっこつけかよ」

近い例を持ち出して、苦い飲み物=我慢=かっこつけ、という相手の固定観念がバカバカしいと気づかせる。なるべく形容詞は使わない。形容詞を使うと程度の問題にされ、反撃されやすい。
また難しい概念や言い回しも避ける。相手に一言でささることを目標とすること。

さて、現代国語。これは受験生だけでなく、社会人、大人も磨き続けると、今の例のように相手にささる強力な武器を磨くことになります。
自分でクソ―と思ったことを文章にしてみたり、相手にこれを言いたい、と思うことを文章にするのもよいですが、それって「なんかちょっと微妙にずれてるなあ」「うまい言い回しが思いつかない」「まわりくどい気がする」なんて隔靴掻痒の思いにとらわれることも多いのではないでしょうか。
うまい言い回しのエッセーや古典、小説を読んで感心する、沢山書いて歯がゆい思いをする。これはことばの表現力を高めるための王道です。

もう一つの王道として、受験国語の問題を解いて解答解説を読む、参考書を読む、というやり方も楽しいので取り組んでみてはいかがでしょうか。
・参考書は冒頭からパラパラ読んで楽しいと思えるかどうか。
・問題集は解答欄に詳しい解説がついているかどうか。詳しい解説は必須です。
あ、ブログを書くっていうのも。