かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

外貨預金はお勧めしません

随分前のことですが、citibankという銀行がありまして、そこでニュージーランドドル定期を作ったことがありました。ネットなんてありませんでしたから、支店へ行って作りました。そうそう、窓口のおじさん、中年のおじさんでしたよ。当時、日本の銀行は若い女性ばかりだったので結構へーと思いましたね。そのおじさんがぽろっと「一千万円以下の預金者は客じゃない」みたいなことを言っていて、これまたへーと思ったのを思い出しました。きらめく外資系銀行。広いオフィスにまばらな人影、豪華そうなソファ。何かまぶしい憧れでも感じていたのかもしれません。知り合いの知り合いが外資系証券会社に勤めていて、いかにもプロって感じでシャネルのスーツかなんか着ちゃって、靴はフェラガモ、高給貰ってそうなのを垣間見たのが影響したのかな。
その後、かなり為替が動いて為替差損が確定するのがいやなもんですから、1年ごとの自動更新をじーっとたえていたら、たまたま何年か後の満期近くになって円安になったので電話して解約、お金は取りにいきました。振込じゃないです。電話で「この電話は、証拠のため録音させていただきます、よろしいですか」なんて言われちゃって。途中何回も数字ボタンと#を押しましたね。
そんな昔に痛い目をみたのについまたやってしまった私です。面白半分プラス円が暴落するとかいう記事を読んで、外貨建て資産にもヘッジしないとな、などとわけわからん理由とノリでやってしまったのです。今度はおなじみニュージーランドドル南アフリカランド建。良い子はまねしないでください。これからなぜダメなのか説明します。
1. 為替スプレッドで、最初から手数料を抜かれていること。
2. キャンペーン利率は、円貨で外貨定期を作る場合に限られ、しかも最初の7日とか非常に短いこと。
3. 表面利率が高い国の通貨は、もれなく、インフレ率が高く、インフレ率の低い日本のような国の通貨に対しては、価値が低下していき、日本の低金利、外国の高金利は、為替の円高で結局相殺されてしまうこと。
4. 解約後、円転したときに、発生した為替差損益の始末が面倒であること。
差損は他に雑所得がないと引くところがないし、差益は、雑所得が20万円以内ならしなくていい場合がありますが、確定申告しなければならない人なら含めないといけない。医療費控除を受けるため還付申告をしようと思ったら、含めないといけないのです。還付じゃなくなっちゃうかも。
ということで、外貨預金は止めましょう。円建て資産ばかりでは不安だ、というのであれば、円で買える為替ヘッジなしのインデックス型投資信託など、もっとずっと良いものがありますよ。ただし投資判断は自己責任でお願いしますね。