かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

5 エコノミー人とヒューマン人

私は、投資の入口に立つ人をその資金量から二つに分けて考えています。

1.貯蓄は少ないが、貯蓄と投資を並行して進めようという人
若い世代が多く該当すると思います。まず生活防衛資金の積み上げを最優先してください。その中でほんの少額だけお試しで投資を始めましょう。まだ定期的に金融商品を買い付けるということは避けた方が賢明です。

2.まとまった貯蓄があるので、それを元に投資を始めようという人
今まで投資には目を向けていなかったが、投資を考え始めた段階で既に生活防衛資金は確保済、まとまった資金を投入する準備ができている人、相続による財産取得や定年で退職金を貰うなど、急にまとまった資金を手にした人がここに該当します。

さて、ここで二種類の人類が登場します。一人はエコノミー人。もう一人はヒューマン人。
・エコノミー人は感情にまったく動かされず経済的合理性そのままに行動できる人
・ヒューマン人は時に欲望や恐怖が理屈を打ち負かして感情で行動しがちな人

エコノミー人は、生活防衛資金を除いた投資できる資金を、「そうだ、投資をしよう」と決心したその日に全額投入します。➡これを”一括投資”といいます。
その後、投資した株式や投資信託時価が上がろうが下がろうが無視。自分が決めた売るべき条件を堅持し、市況とは無関係にその条件が到来したときに断固として売るでしょう。
ヒューマン人は、毎月一回、または、毎週一回などのように決まった時間間隔で毎回同額を順に投資していく。➡これを“ドルコスト平均法”といいます。

「1.貯蓄は少ないが、貯蓄と投資を並行して進めようという人」は、おためし期間ですので“一括投資”“ドルコスト平均法”いずれも関係ありません。
「2.まとまった貯蓄があるので、それを元に投資を始めようという人」は、エコノミー人だと思ったとしても、断じてヒューマン人です。ですから“ドルコスト平均法”一択です。最初は自分を過信しないでいきましょう。あとでいくらでもエコノミー人になることができます。