かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

アマチュア・レッスン生の意識変遷

マチュア楽家としては、withコロナで指導してくださる先生方との立ち位置についての意識が随分変わりました。レッスンしてくださる先生方は、こちらが求めるような良い先生であれば大抵忙しいので、レッスン料を払ってサービスを享受するという以上の、教えていただいてありがたいという意識が強いわけです。
それがコロナウイルスが入ってきた影響で、生徒が集まらなくなる、従来通りのやり方でレッスンできないのであれこれ工夫して手間もかかるが費用も掛かるという主として先生側にやむなく生じた変化と、ウイルスは怖いからしばらくおやすみしようとか、場合によっては対面が必要な趣味から少し離れてしまうという生徒側に生じた変化と、両面の変化が起こったわけです。
生徒側からの働きかけとして、じゃあ予定していたレッスンが出来なくなったら休業補償をしようとか、老齢家族を抱えていない人は出来るだけ練習にいくかとか各人で考え、何としても音楽の火を消さない、先生方を守って音楽の質を保つ、承継する、という意識が芽生えてきました。
需要供給の関係変化により、買い手が強気に出るというのとはちょっと違います。
普通の商品市場での物の売り買いは、食品のように買わなければならない生活必需品ほど値段から入るけど、次に質と値段の見合い、その品に対するこだわりから高価格帯を選ぶ人もいるし、趣味的要素が強くなると、こんないい商品があるならほしいけど、値段との折り合いが、という思考過程を辿る場合もあろうかと思います。
蓋し音楽の教授ということに関していえば、もっと長期的安定的な関係のもと、お互いを支え合って芸術を盛り上げていこうという共同意志の発露として金銭授受があるのであり、アマチュアなりに音楽を支えているのだという誇りを感じられる一幕となったということが新たな発見でした。