かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

ETF2558と2559の微妙な違い

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(銘柄コード2558) と
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(銘柄コード2559)
の共通点、相違点を見てみたいと思います。

出典:MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(請求目論見書2021.03.06)
出典:MAXIS全世界株式オール・カントリー上場投信(請求目論見書2021.03.06)

[共通点]
決算は年2回で、6月8日と12月8日
分配方針:配当金、利子、貸付有価証券に係る品貸料等*1から経費控除後全額分配を原則、ただし少額の場合分配しないこともある。
信託報酬の総額:①毎日、純資産総額に年0.0858%(税抜0.078%)以内の率を乗じた額
②有価証券品貸料及びマザーファンドの品貸料のうち55%(税抜50%)の額
③受益権の追加上場料に対して純資産総額の0.00825%(税抜0.0075%)
④受益権の年間上場料に対して純資産総額の0.00825%(税抜0.0075%)
⑤対象指数についての商標使用料 純資産総額の年0.055%(税抜年0.05%)
信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、受託会社の立替えた立替金の利息、借入を行う場合の借入金の利息および借入れに関する品借料。
信託財産に係る監査費用(消費税等相当額を含む)。
信託財産(投資している投資信託を含みます。)の組入有価証券の売買の際に発生する売買委託手数料等(消費税等相当額を含む)、先物取引オプション取引等に要する費用および外貨建資産の保管等に要する費用。

[相違点]
MAXIS米国:S&P500インデックスマザーファンドを主要投資対象。S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動を目指す。

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三菱UFJ国際投信

MAXIS全世界:外国株式インデックスマザーファンド、新興国株式インデックスマザーファンド、日本株式インデックスマザーファンドを主要投資対象。MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)、MSCIジャパン・インデックス(配当込み)に連動を目指す。

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三菱UFJ国際投信

【換金(解約)手数料】解約時に信託財産留保額(当該基準価額の0.1%)
外国株式インデックスマザーファンドおよび新興国株式インデックスマザーファンドの解約に伴う信託財産留保額

建付けはほぼ同じで、オール・カントリーの解約時に信託財産留保額が引かれる、外国株式インデックスマザーファンドと新興国株式インデックスマザーファンドの解約時に信託財産留保額が引かれる点が異なるということですね。もっとも上場ETFなので、市場売却している限りは無関係、ファンドが清算する時に解約請求するとか、大口投資家が現物株と引き換えするような場合でもないかぎり関係ないと思ってよいでしょう。

信託財産にかかる租税でわからないのは、マザーファンド所有の株式に配当がされたとき、株式の発行会社が源泉所得税を控除するのかどうか、いま一つはっきりしません。私なりの考えでは、合同運用信託の一形態である株式投資信託は、パススルーの対象となり、無税で信託財産に組み込まれ、受益者に分配される段階で配当所得課税、受益者の売買・買い取り請求・解約請求による譲渡益は、株式譲渡益課税の対象となるものと思っております。また外国株式の配当について現地課税はなされると思いますが、この根拠もわかりません。
はっきりした見解がネット上見つかりませんでしたので、何かお分かりの方がいらっしゃったら教えてください。よろしくお願いします。

投資信託を購入する時に、交付目論見書に目を通さないといけないじゃないですか。とっても面倒くさいなーと思って、ファンドの費用のページくらいしか真面目に読んでいなかったのですが、こうしてある程度細かい所まで読み込んでいくと、カラフルな交付目論見書ではわからずに、地味な白黒の請求目論見書にまで目を通すようになってしまいました。もちろんここでも新たな疑問が湧いてきて答えがわからなーい、ということがでてきます。今後も少しずつ調べていきたいと思いますので、応援よろしくお願い申し上げます。
[ご参考までに]
otosak.hatenablog.com

[以上は個人的な見解なので、実際の取引に当たっては、専門家の意見を聴くなど自己責任で行動してください。]

*1:収益側で有価証券品貸料というのは、この信託約款によるものでしょう。

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三菱UFJ国際投信
ただし、55%(税込)が信託報酬として差し引かれます。