かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

昭和のモノから令和のコトへ

ソフトを楽しむためにハード(CDとかレコード)を集める時代だった昭和。コンポなどと呼んでいましたが立派なステレオセットを備え付けて聞いていました。切手のコレクションとか今考えるとなんだったんだろうと思うような蒐集にみんな夢中になっていた。考えてみると、結構お金を使っていましたね。両親の遺産(残置物)を見ても“モノ”の存在感がすごくある。

それに対して、今はネットのおかげでいつでもソフトがひっぱれるので、わざわざソフトが載った媒体であるハードを持ってくる必要がなくなった。大部分の人はサブスクリプションなどでソフトのみ楽しむ方向へ移動しつつあります。コンテンツだけでパッケージなどをめでる時代ではなくなりました。

そうなってみると、ネットが基礎インフラかつ生命線ですね。衣食住だけじゃなくて人はパンのみで生きることならず、精神生活に占めるネットの重要度が非常に高くなりました。

そうなってくると、たとえば、熱源をガスと電気と両方に頼るように、危険分散のためネットの種類や方式が複数種類にわたってほしい。つまりいきなり共倒れしないようなしくみが欲しい。インデックス投資家としては、資産クラスの分散を考えているから、ネットクラスの分散もあるといいなあと思います。

これは、インフラの在り方がまったく別の双方情報伝達手段が将来でてくれないかということです。どんな形かわかりませんが、例えば、ドローンでサーバーや通信設備が攻撃されても、まったく別種の情報伝達手段が代替手段としてすぐに稼働するとかそんなぼんやりしたイメージのことを考えています。

現在のネットはインターネットで全部繋がっていますから、ファイアウォールを乗り越えてくるサイバーテロが一番怖いですね。保健所がFAXで情報をやりとしているって最初はバカにされていましたが、今は見直されているようですし、なんでも一本の矢になってしまうとボキッと折れたら動きが取れないわけで。

それは災害情報が手に入らないとか、地震が来ているのがわからないとか、そういう非常事態レベルのことから、スマホがあったらいらいらしないのに使えないとイライラするというごく些細なレベルのことまで含めてです。

物の価値が相対的に低下したら、コトの価値が上昇する。コトには2種類あって、音声や資格から脳を刺激するヴァーチャルなタイプのものと、手触りや匂い、空気振動といった感覚器に直接訴え合うもの、ライブなタイプの物があって、今のところネットに乗るのはヴァーチャルなタイプのものだけ。そしてネット上の情報は新しく生まれるものだけではなく、過去のコンテンツまでも飲みつくして、みんなに吐き出してどんどんお安くなるのも皮肉な現象です。