かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

日本経済の現状と政府の宣伝のウソを痛快に読み解いてくれる映画

7月9日、明日までの公開なので急いで記事にします。
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1時間27分もあるから、この映画の見どころ、じゃなくて教えてくれることを箇条書きにします。

アベノミクス失敗の原因は、三本の矢である、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略のうち、最初の一本の矢だけで、残りの二つはさっぱりできなかったため。おまけに途中で消費税を増税して景気を腰折れさせた。
(私の考えでは三本目の矢で、既得権益を打破するための規制緩和既得権益に絡めとられてさっぱりできなかったのが大きいと見ています。これじゃ黒田日銀総裁(当時)がいくら頑張ってもダメだよね。)

社会保障費のために消費税が必要だと言って段階的に増税していったけど、実際社会保障費に回したのは十数パーセント、残りは全部法人税減税に使ってしまい、国債残高も減っていない。大企業、経団連の顔色ばかり伺って貧乏人から等しくお金を巻き上げた。
(私の回想:その昔国会で青島幸男議員が佐藤栄作総理に「あんたは、財界の男めかけだ」と発言して騒ぎに。そのとおりだった。今も変わっていない。)

財務省の目指すプライマリーバランス。1200兆円の国債残高は国民一人当たり一千万円で大変だ、というのは真っ赤なウソである。政府の子会社とでもいうべき日銀が国債を引き受けて通貨を発行すれば、日銀は国債と言う資産を得、通貨と言う負債(私注:必ずしも返済が必要ではない)が建てられ、±ゼロである。
(私の意見としても、国債が国民に売り出されれば、政府は借金を背負うけど国民は債券という利息が入ってくる資産を手にすることになる。国債が日銀で引受されれば前述のとおり。)

ということで、子孫のために増税が必要だ、という嘘っぱちをわかりやすく説いてくれた映画です。
主人公のお父さん、財務省を辞めたお父さんの名前が“高橋洋一郎”*1だったり、緊急特番の司会が“田原町聡子”だったり、ギャグの小技も効いています。見つけられる人はもっともっとみつけられるんだろうな。
現実を変えるのは難しいけど、一人一人の意識をすこしずつ変えていこう。学んでおかしなことにはおかしいと言えるようになりましょう。

*1:分からない方は"郎"をとった名前でググってください。