かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

自転車の購入その後

購入翌日、早速下の子はあちこち乗り出しました。
「四辻では必ず止まるんだよ、それだけは守って」と伝え「わかった」と言うのですが、ほんとにわかったのかな。自分が中学生だった頃角では平気で飛び出していたし、ぜんぜん親の言うことを聞いていなかったなーと思い出しました。

子どもたちが通っていたお裁縫教室の先生。90歳過ぎの元気なおばあちゃんでしたが、自転車で自宅に帰る途中、見通しの悪い交差点で自動車に吹っ飛ばされて亡くなった。ちょうどコロナ真っ最中で葬式にはいかず、お教室のあったお店の二階でお別れ式をするので都合のよい時間に来てくださいと言われ、家族全員でお焼香に行きました。
花輪に囲まれ、御棺に横たわって顔の部分だけ蓋を開けてお別れをする。子供達には記憶に残る出来事だったと思いますが、さて安全運転に繋がっているかどうか。

購入の翌々日。
帰ってくるなり「自転車でこけた」と。
ペダル漕いでいたらガラガラ音がする、ひっかかる、と。
ロングスカートをはいていたおかげか、擦り傷もなし。後日青あざになったけど。

表通りで、じいさんが自分の自転車を追い抜いてすぐ前に割り込んできたので、狭いなーと思ったとたん車道側の自転車のスポークにペダルをひっかけて転んだのだと。
「そのじいさんはどうした」
「気が付かないでいっちゃった」
ちょうどちっちゃな本屋さんの前で、おばさんが「あらあら大丈夫」と出てきて自転車を起こしてくれたとのこと。

自転車を観察する。確かにペダルを回すとガラガラ音がする。チェーンが外れないように歯車と一緒に回るプラスチックカバーが、曲がってしまった板金のチェーンカバーに接触しているせいだ。少しプラスチックが削れている。無理やりチェーンカバーを曲げ戻してガラガラしなくなった、はい解決。

もう一つは、ダイナモライトを車輪側に倒したり起こしたりするワイヤーがはずれてぶらぶらしていること。
ワイヤーの先端が輪っかになっているのですが、ダイナモの倒す戻す機能に異常はなく、ワイヤーの先端とダイナモ側の孔を見る限り、ワイヤーの輪っかをひっかけるのではなくネジとナットで止まっていたようである。

子どもに転んだ場所を聞き取り急行。ねじ類が落ちていないかくまなく探したが見つからない。ひっかけたと思しき自転車はすでになく、特にぶっ壊したわけではなかったのね、と納得することにしました。

下の子に乗ってみて貰った所、ガラガラ言わなくなったのはいいけど、ライト点灯用ワイヤーがぶらぶらしているが気になる様子。

どうしようか。すぐ近所の修理屋さんにいくか、販売店にいくか。
ネットで同型の自転車の画像を検索して、ワイヤーがダイナモとどう接続しているのか確認しようとしたけれど、そこだけアップになっているものがない。これはもう販売店にいって確認しないとだめだね。
購入した自転車は全国チェーンの販売店Aが自社ブランドで売り出しているものである。
だったら部品は絶対あるはず。だったら近所の修理屋さんじゃなくて、販売店に行こう。

次の日の夕方、太陽が西に傾いて日差しがマシになった頃を見計らって二人で自転車にそれぞれまたがり出発。
後ろからついていきながら下の子の安全運転ぶりを観察。大丈夫かな。
路地の交差点はすーっと曲がったので「角はどうしてる?」と聞いたら「カーブミラー見ているよ」というので、まあ許容範囲かな。
運動神経はあまりよくないし、筋力がないおかげで、スピードが出ない(笑)。
これならまあ安心かな、と思いつつ進む。

「地面から振動が来るとベルが勝手にちりんちりんいうんだ」と下の子。それは買った時かららしい。確かに荒れた舗装路面に差し掛かると勝手にちりんちりんいう。
それほど大きな音とも思えなかったので我慢してね、と伝えた。

自転車屋さんに着いた。
日差しのきつさを避けたかったためか、平日だから勤めを終えてから来たのか、修理のお客さんがいっぱい。
受付で番号札を貰って店内でしばし待つ。4人待ち。冷房が良く効いていてすずしい。
さっそく同型の自転車で確かめるべく、二階へ。ライトの遠隔ワイヤーは予想通りネジとナットで締めてあった。

順番が来たので状況を話す。
「ころんでネジとナットが吹っ飛んじゃうもんですかね?」
「いやー、普通はそんなことありません。多分ネジが緩んでいたんだと思いますよ。」
ついでに質問。走っているとベルがちりんちりん言うんですよ、と言ったら「それがいいっていうお客さんもいますね、前に歩行者がいると気が付いてくれる。私も割とそれです。」

なるほど。
自転車で走っていたら前に歩行者がいる。ベルを鳴らしてどいて貰うのは交通違反だ。でもベルが勝手にちりんちりんいって、歩行者が気が付いて自主的にどいてくれたら、、問題ないですね。
なるほど。

ベルは店員さんが少し回して締めたらちりんちりん言わなくなった。
部品を探してきてワイヤーとダイナモをビス止めして締めてくれる。
その後、派手に転んだ話をしたせいか、ハンドルが曲がっていないか、ライトはレバーを倒してきちんとつくか、車輪の回転はゆがんでいないか、かるく落として異音はしないか、全部チェックしてくれた。
下の子が言うには、店の人が、ハンドルの歪みがないかどうか見ていた時変な顔をしたらしい。さては、チェーンカバー手で曲げて直したのバレたかな。

「さあこれで大丈夫です」と自転車を入口に押していくので、
「あのー、お代は?」と聞いたら、
「買ってすぐってわかりましたから結構です」と。
全国チェーンのA。すばらしいですね。店員さん接客も丁寧でユーモアもあるし。

よーく見るとチェーンカバーの金属がわずかに曲がっているけど、何の音もしない。下の子が言うには「動きがかっきりした。」
暗くなったので一旦止まって貰い、ダイナモを倒し、ライトを点けて運転して帰りました。