スイカをおいしくいただく場合に問題と感じるのは二点。
一、食べていると種がじゃま
二、食べているとだんだん甘くなくなってくる
種、じゃまですよね。そのままかみ砕くと味が違うし、飲み込むのもちょっとイヤ。いちいち口から出すのは面倒。
スイカは実の中心が甘くて皮に近づくほど甘くなくなる。そしてなぜか皮に近づくほど水分たっぷりになる。切り方は色々ありますが、半円形や三角形に切ると、一番最初に一番甘い部分にかぶりつくことになる。食べ進むと段々甘くなくなってきて残念な感じ。
今回この二点を回避すべく、私の切り方をご紹介します。
ということで買ってきましたカットスイカ。
丸ごとは買ってみて甘くなかったときに「はあ、これ残り全部たべるのかぁ」というダメージが大きいので買う勇気が出ません。
袋から出して、両面、見えている種を包丁の先でほじくり出します。
次になるべく薄く半円形のままに切り分けます。途中で割れてしまうこともありますが気にしない。
同様に側面の種を包丁の先でほじくり出して、ブロック状に切り出します。
ポイントは中心付近の甘い場所から切り出していくので、それはお皿の下の方に埋もれるように意識します。
どうしても少し厚みのある部分では真ん中に種が残っていることがあります。種の位置は大体決まっているので、その上側を切り出したのち、上方から種をほじくります。
種は平らなところに置くと非常に取りにくく、やっかいですので、包丁でほじくったら小皿にまとめると捨てやすいです。
作業中にぬるくなるので、お皿はラップをしなくてよいので、しばらく冷蔵庫へ保管しましょう。冷えて甘いスイカを楽しんでください。
中心付近の身を下に、周辺の身をその上、を繰り返すので、甘さがまざり、食べ終わりの残念感が起こらないのがポイント。
残った皮は調理者の特権で、かぶりつくと良いですよ。皮近くは水分豊富だし、甘味は薄いけど、喉が渇いて舌も敏感になっているから十分甘さを感じられるはず。
そしてここでは台所のステンレス作業台でじかに作業しましたが、実は、
包丁で切り出した時に流れ落ちたつゆが一番甘いのです!
それを味わいたい、という方は、大皿の上にスイカを置いて作業することをお勧めします。
余すことなく甘いスイカを味わってください。