かけこみリタイヤ―のダイヤリー

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受渡日の確認方法 楽天証券とSBI証券を例に

投信の年内買付ー受渡日に注意 - かけこみリタイヤ―のダイヤリー
の補足記事です。

個人が上場株式や投資信託を売買する場合、受渡日で譲渡所得や取得年分が認識されます。

上場株式の受け渡し

上場株式の場合、約定日から2営業日後に受け渡しされます。

2023年の年末付近、12月27日の営業時間中に取引が成立すると

12/27(木) 12/28(金) 12/29(金) 12/30(土) 12/31(日) 1/1(日) 1/2(月) 1/3(火) 1/4(水)
約定 1営業日後 2営業日後(受渡)

年内に受け渡しが行われました。

では12月27日の営業時間が過ぎてしまい、翌28日に取引が成立すると

12/27(木) 12/28(金) 12/29(金) 12/30(土) 12/31(日) 1/1(月) 1/2(火) 1/3(水) 1/4(木)
- 約定 1営業日後 営業なし 休業 休業 休業 休業 2営業日後(受渡)

翌年に受け渡しとなってしまいました。

通常年だと12月30日まで営業日となるところ、2023年は土曜日にあたってしまったため、年内最終営業日が12月29日となってしまいました。

投資信託の受け渡し

投資信託の場合銘柄によって申込受付日から受け渡しまでの日数が違います。
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)を例に、楽天証券SBI証券の場合で確認してみましょう。

オール・カントリー楽天証券の場合

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000H1T1
投信スーパーサーチ画面を例に説明します。少し下へスクロールすると左側に「詳細情報」が出てまいります。

受渡日を判断するのに必要な情報は「ファンド休日」「締切時間」「受渡日」の三つ。
2023年12月22日15時前に申込すると

12/22(金) 12/23(土) 12/24(日) 12/25(月) 12/26(火) 12/27(水) 12/28(木) 12/29(金)
起算日 営業外 営業外 2営業日目 3営業日目 4営業日目 5営業日目 6営業日目

12/25と12/26はファンド休日なのでそれらの日の申込は次の営業日に受付になってしまいますが、東証は営業日で証券会社も営業しているので2営業日目、3営業日目とカウントされます。

約定日が遅れる、つまり基準価額の決定がずれることがある、というところが気になりますが、

ときっぱり書いてあるので、申込受付日さえ確定させれば、後は順に営業日をカウントするだけで大丈夫です。「起算して」というのは、申し込みが営業時間中であれば当日が申込受付日となるので、その日を「1営業日目」として数える、という意味です。

オール・カントリーSBI証券の場合

https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/powersearch/fundpsearch.do?
投信の銘柄検索・取扱一覧からオール・カントリーへ遷移して確認します。

左側少し下にスクロールしてみてください。
受渡日を判断するのに必要な情報は「約定日」「受渡日」「注文申込締切時間」「休場日」の四つ。
2023年12月22日15時前に申込すると

12/22(金) 12/23(土) 12/24(日) 12/25(月) 12/26(火) 12/27(水) 12/28(木) 12/29(金)
申込日 営業外 営業外 約定日? 1営業日目 2営業日目 3営業日目 4営業日目

「約定日」はご注文日の翌営業日なので12/25(月)になりますが、ちょうど休場日に当たっています。

そうしたら約定日は「遅れる場合がございます」になって12/27(水)が約定日になってしまうのではないの?と思いますよね。
そこで念のためSBI証券の取引画面から注文を入れてみた所、

無事年内に受け渡しが行われるようです。
これは多分、12/22(金)15時までに申込受付がなされると、日本時間では12/23(土)が営業外となるものの、先進国や新興国では①現地時間12/22で取引がある、②12/23は日本と異なり市場が開いている、のどちらかの理由により基準価額が算出可能となり12/25はファンド休日だけど証券会社的には翌営業日になるので約定日になったのではないか、と想像しました。
受渡日までの数え方が、

楽天証券 申込受付日 申込受付日から起算して6営業日目
SBI証券 約定日 約定日から4営業日後


と計算の始点も数え方も違うのでとまどいます。
SBI証券では「起算して」という文言がありませんので、約定日当日を1営業日目とは数えません。翌営業日を第一日目として数えます。

最終的な確認方法

理屈は以上の通りとなりますが、先ほどのように実際に売り買いを発注して注文確認画面を出して、受渡日が年内になっているかどうかをしっかり確認するのが確実です。
とはいうものの、ぎりぎりになって注文確認画面を出してみたら受渡日が翌年になっていた、では遅すぎますので、理屈も分かったうえで、早め早めに行動しましょう。