かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

いい加減結論出して

亡くなった母は、お医者さんから余命が三か月位と言われ、手術をした大学病院から終末病棟のある病院に転院したのですが、姉からきいたところ差額ベッド代が一日2万5千だか3万だかかかるとのこと。二人で「三か月ならしょうがないよね、」ということで母の預金口座から姉がお金を引き出して支払うことで話がまとまりました。
ところが四か月過ぎても五か月過ぎても病状に変化がありません。そのころは痛みが出るのでモルヒネ点滴をずっと付けていました。これ1mg単位を3時間に1回とか超長時間間隔で注入してくれる。すごいものが発明されたのだなと感心しました。
半年過ぎても変化がないので、さすがに「そろそろ結論出してもらいたいよねぇ」と思って姉に相談したところ、二人部屋が開いたら移してもらう話をすると言ってくれ、しばらくしたら二人部屋に移されました。これで差額ベッド代はかなり安くなります。いくら本人の預金とは言え、病院にお札がざーっと吸い込まれているような気がしてきて、預金が尽きたら姉と私のお金から払うかという決断をしなければいけなくなるかと思ったのです。
治る見込みがないのに、ずーっと同じ状態。母は通販カタログを見ては、姉にあれ買ってきて、これ買ってきてと言ってばかりいます。次第に「早く〇んでくれないかなあ」と思うようになってしまいました。
10か月を過ぎるころ、一日中眠っていることが多くなり、その後一月たたずに文字通り眠るように息を引き取りました。
通販の買い物と差額ベッド代でかなり減りましたが、預金の残高は残りました。