かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

宅地購入時に注意すること

親が死んで、生まれ育った場所に戻り、相続した家屋に住んでいますし、この場所が気に入っているので、今のところ他の場所へ移る予定はございませんが、一時は、都内で住宅を借りて住み、週末は郊外で一戸建て、家庭菜園をやるというスタイルに憧れたこともありました。別宅を持つことの大変さがわかってから、その気持ちは取り下げましたが。

宅地購入にあたって注意すべき事項をまとめてみます。

・浸水ハザードマップを確認する。
今の家の浸水可能性は0~50cm。土台を見る限り50cmのかさ上げをしてあるようですが、線状降水帯に見舞われたら一回玄関から浸水するかもしれません。ただしほぼ平坦地で山の手台地の上にあり、北側100mの所に小川がありましたが、現在暗渠となっている所からは少し上っているので多分大丈夫でしょう。
また激しく雨が降っている時は土地を見る絶好の機会です。周辺から水が溜まってくる場所ではないか確認したいですね。湿気が溜まりやすい土地は家もすぐに傷んでしまいますから。

・地質を確認する。
住んでいる場所は、旧河道ではなく、山を切り崩して盛り土した造成宅地でもない。戦前は畑でしたから、土壌汚染の心配もないし、まあ大丈夫でしょう。
以前書きましたが、地面って元々平らじゃなくて細かい凹凸だらけです。それを宅地にするために均すわけで、山や丘の部分を削って、谷を埋める。そうすると削った部分は大乗だけど、谷を埋めた部分は地震で土壌が流れ出して家が傾く恐れがある。
埋立地は平らですが、液状化現象が怖いです。

・取付道路より高い土地
土留めの石垣が崩れていないことを確認する必要があります。ここが崩れていると修復に何百万とかかる可能性があるし、そもそもなぜ崩れたのか、敷地に問題があるのか、という疑問が生まれます。

・取付道路より掘り下げた駐車場など
賃貸マンションで掘り下げがあると、そこに電源設備があって豪雨で浸水してしまい、全館マヒということがあり得ます。当然車の電気系統が水に浸かったらお釈迦ですね。また、容積率を稼ごうとして姑息な建て方をしている可能性があります。天井が低いとか。借りる場合に注意したいですね。

・取付道路が2項道路ではないか
簡単に言うと、道路の中心線から2mずつの幅は建物再建築不可ですから、土地を買う時に注意したいですね。火事の時に消防車が入れるように法律がそうなっています。

都市計画法上の市街化調整区域ではないか
市街化調整区域は、新規に住宅が建てられません。中古家屋を買う場合は要注意。

・相隣関係
隣の人が、うわさ好き、監視好き、ゴミ出しや植栽にうるさい、塀を共同で建築することを渋る、ゴミ屋敷、など問題のある人かもしれません。アメリカの人は、両隣の人に「こんどこちらの家を買おうかと思っているのですが、このあたりの治安はいかがですか。近所にスーパーはありますか」などと聞くそうです。これは近所の利便性を聞いているのではなく、隣人がまともな人なのかどうか様子を伺うために質問しているそうですよ。

・都市ガスは来ている地域なのか、水道設備はどうか
プロパンガスは割高だとよく聞きます。水道は運営団体によって相当料金に開きがあるのと、下水道が完備しているのか浄化槽を作らないといけないのか、また合併浄化槽などだと、土地付き一戸建てでも管理費が発生してそれが結構高かったりすることもあるようです。

・取付道路に面していない建物
私道の奥にある宅地、行動から細い道で宅地に繋がる土地は、その幅によって再建築が全くできないことがあります。またアプローチが細すぎると工事車両や重機が入らないことも。

ざっと思いつくだけでもこんなにありました。

私は海か山かと問われると、山と答える、山登りやハイキング大好き人間なのですが、山の近くに住もうとは思わなくなりました。山や森、藪、木の生い茂る場所の近くは、ムカデが出るからです。庭に木があると毛虫とかいつのまにか入ってきますし。だだっぴろい平地で日当たりがよく乾いた地面の多そうな郊外ならいいと思うのですが、そうすると今度は草との闘いが待っている。手入れをほっておくとやぶ蚊の群衆に襲われるし、だからといって除草剤や農薬をまくのも嫌だし。家庭菜園やりたいといいながら、やぶ蚊は嫌だなどと贅沢を言っているとんでもない人間だということがばれてしまいました。