かけこみリタイヤ―のダイヤリー

陰キャで隠居!58歳10か月でアーリー?リタイヤしました。

全世界株式投信観察 2022.1.5現在

全世界株式投信の不定期観察です。観察対象とする抽出条件・実経費率や騰落率の算出方法はこちらをご覧ください。
今回対象としたのは、指数がMSCIのもの4本、FTSEのもの4本、TOPIX+MSCIのもの2本となりました。それぞれ実経費率の低い順に掲載しました。

種別 銘柄 信託報酬率 決算日 実経費率 指数
2559 MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信 0.0858% 2021.6.8 0.1479% MSCI
投信 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.1144% 2021.4.26 0.1754% MSCI
投信 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.1144% 2021.4.26 0.1784% MSCI
投信 たわらノーロード 全世界株式 0.1320% 2020.10.12 0.2890% MSCI
投信 SBI・全世界株式インデックス・ファンド雪だるま 0.0682% 2020.11.12 0.1322% FTSE
投信 楽天・全世界株式インデックス・ファンド楽天・バンガード 0.1320% 2021.7.15 0.2400% FTSE
投信 eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 0.1144% 2021.4.26 0.1894% TOPIX+MSCI
投信 ニッセイGDPバスケット 0.1144% 2020.11.20 0.3158% TOPIX+MSCI

ETF2559はこの中で唯一信託財産留保額が0.10%あります。ETFは売買時に基準価額に0.10%を上乗せ・差引するものが結構あるようです。
現時点で日本籍ETFのメリットは、2020.1.1に分配されるものから外国税額が控除されて分配されること。再投資型投資信託や、分配実績のない投資信託に比べて複利効果で劣りますが、私の持っている2559では手取りが0.874%です。米国で10%引かれたのち日本で20.315%引かれると手取りは71.7%になりますから外国税額控除は威力ありますね。
参考記事↓otosak.hatenablog.com
参考記事:日本取引所グループ2021.12.20現在、二重課税調整制度の対象となる可能性の高いETF・REIT
タイトルが微妙ですが、現に2559は外国税額控除されています。注意すべきは1557SPDRが表にないことです。米国籍ETFだからかもしれません。

信託報酬率だけではなく実経費率でも、ETFが有利なようです。投信のオール・カントリー共々低い実経費率ですが、SBI雪だるまも健闘しています。こちらはFOF(ファンド・オブ・ファンズ)で、投資先が米国ETFゆえ、そちらの実経費が引かれてきますが、逆に事務費用を圧縮してトータルの実経費率を下げることに成功しています。
たわらと楽天の実経費率は高めですが、ニッセイGDPは出発直後だからでしょうか、実経費率が0.3%台に乗ってしまいました。

次に単純騰落率と2022.1.5現在の純資産総額、約款上の償還水準を示します。

銘柄 一年 三年 五年 純資産総額 償還水準
MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信 0.327 - - 122.26億円 14.42億円
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.345 0.857 - 4051.98億円 17.19億円
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.358 0.887 - 1149.78億円 17.33億円
たわらノーロード 全世界株式 0.344 - - 14.71億円 16.05億円
SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.329 0.815 - 482.01億円 8.14億円
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.335 0.832 - 1529.86億円 16.81億円
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 0.207 0.604 - 49.04億円 14.51億円
ニッセイGDPバスケット 0.248 - - 8.44億円 45.56億円

騰落率を見るとSlimの除く日本が健闘しています。ということは日本株が足を引っ張っているのかな。MAXIS上場投信は分配金があるので劣後するのは当たり前。FTSEでは実経費率の差をものともせず、楽天がSBI雪だるまを逆転しています。
参考記事↓otosak.hatenablog.com
たわらノーロード全世界株式は、資金が集まらず、償還水準を割り込んでいます。現時点で2021.10.12期の運用報告書が公表されておりませんので、前回と同じく202.10.12期の運用報告書全体版によれば、先進国マザーファンドが3704億円、新興国マザーファンドが411億円、ありますが、日本株マザーファンドが3億52百万しかありません。期末残高内訳をみると、たわら全世界株式と適格機関投資家限定のMSCIジャパン・インデックス・ファンドの2つだけ。先進国マザーと新興国マザーは確定拠出年金から相乗りがあるからいいですが、これが懸念材料です。
ニッセイGDPバスケットはユニークな商品ですが今のところ資金を集められていません。償還水準を下回っています。
Slim三地域均等とニッセイGDPバスケットは、共にTOPIX+MSCIの合成指数をベンチマークに採用していますが、名前の通り均等配分とGDP比率配分なので騰落率の比較に意味はありませんからご注意を。